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日産リーフ「最終試作モデル」の実力とは?(2ページ目)

年内の発売が予定されている日産の電気自動車『リーフ』の最終試作モデルに試乗したのでレポートしてみたい。試乗できる距離は短いテストコースを2周ながら、速度等の制約もなかったので存分に味見出来た。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

低重心で気持ちいい!

日産リーフ
環境性能を追求して、低転がりタイヤを装備。グリップ力は高くはないが、いざというときは姿勢制御装置VDCがうまい具合に介入してくる

今回「ぜひとも試してください」と言われたのでハンドリングもチェックしてみた。コーナーに高めの速度で進入。ハンドル切り込むと意外なくらい素直。低い位置に重いバッテリーを搭載しているため、クルマとしてのバランスがいいのだ。高速コーナーも気持ちよ~く曲がってくれます。

ただタイヤはグリップ力を重視していない低転がりタイヤ。無理すると流れ始める。驚くのがここから。滑り始めてもコントロールしやすく、さらに限界を超えるや姿勢制御装置VDCが上手に介入。総合的に評価すれば、普通のタイヤを履いているクルマと同じくらいのコーナリング性能を持つ。

「エコな低転がりタイヤで十分なコーナリング性能を確保する」というのは今後の大きなテーマ。そいつをいち早く実現してきたのだから大したもの。ここまで楽しいとグリップ良いタイヤを履かせたスポーツモデルも作れるかな、なんて期待してしまった。電気自動車のポテンシャルは高い。

日産リーフ
バッテリー性能は、10・15モードで航続距離200km程度。経年変化にも強く、10年以上は問題ないという

気になるバッテリー性能だけれど、今回明らかになったのは二つ。日本の10・15モードだと航続距離が200kmくらいになることと、20万kmというバッテリー寿命を持つこと。前者に関しては、i-MiEVが160kmなので20%も長い。おそらく普通に使っても140kmくらい走れるだろう。

後者の意味は、「20万km走行時に80%の容量を確保出来ている」ということ。普通の使い方ならクルマの一生分は持つハズ。また、経年変化だけれど、これまた10年は問題ないそうな。日産は明言していないが、最低12年。条件さえ悪くなければ24万km/15年といったイメージか?

納車が楽しみなってきた。ちなみに今からオーダーすると『キャンセル待ち』扱いになる。納車は来年の連休明けくらいになると考えればよかろう。
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