吉田さんのインタビューを通して、清潔感や爽やかさを演出する色、そして、自分を演出するためのカラーコーディネートについて、考えてみましょう。
CMディレクターの仕事
衣料用洗剤は、清潔感や爽やかさといったイメージが不可欠です!【花王・ニュービーズCM・母と娘シリーズ】のワンシーン |
松本:
それではまず、CMディレクターとはどんな仕事なのか、お話いただけますか?
吉田さん:
テレビCMの主役は、やっぱり商品なんですね。商品をいかに世の中に伝えるかということを、真っ先に考えます。商品を生み出した企業の熱い情熱(=コンセプト)が、広告代理店に、テレビCM制作会社に伝わり、英知を集めて具体的なカタチになっていくんです。その時のクリエイティブ水先案内人を担当するのが、テレビCMディレクターです。
他の広告媒体に比べてテレビCM制作は、規模が大きなプロジェクトになります。撮影現場だけでスタッフ総勢60人くらいいます。そんな大所帯のスタッフに対して指示出しするのがCMディレクターの役割です。どのような空間で撮影するか、カメラアングルとカメラワークはどのようにするか、ライティングはどのようにするか、衣装はどのようなセンスにするか、そして出演者はどんな演技がふさわしいか、決めることがいっぱいあります。
次のページでは、CM制作におけるカラーディレクション(色彩設計)について、お話を伺います!
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