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産科医療補償制度とはどんな制度?

全国ほとんどの出産施設で産科医療補償制度がスタートしています。どんな補償が受けられる制度で、どんな手続きが必要?保険料は要るのでしょうか?

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

医療訴訟も医療事故も減らすための保険

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いま出産施設に行くと、こんなポスターが目につきますね。

2009年1月1日以降の出産に対して「産科医療補償制度」がスタートしました。これは、生まれた赤ちゃんが重症の脳性麻痺と診断された場合、看護・介護に必要な補償金がもらえ、第三者で組織する委員会で「なぜそうなったか」を分析してもらえる制度です。

日本の出産施設のほとんどが加入しています


これは出産施設が加入する補償制度です。妊婦さんは「加入施設で出産すること」でこの制度が利用可能になります。21年1月現在で99.3%の出産施設(病院・診療所・助産院)が加入していますが、念のために出産する所に確認していただくといいでしょう。加入してない施設では補償は受けられません、おそらく入り口付近に掲示があると思います。

33週以上お腹にいて、2000グラム以上で生まれた赤ちゃんが対象


補償対象は、赤ちゃんが身体障害者等級1級、2級相当の脳性麻痺となった場合です。また2000グラム以上で生まれ、かつ33週以上お腹にいることが必要です。小さく生まれた赤ちゃんの脳性麻痺は、小さく生まれたことが原因で起きることが多いので、今回は除いています。また、先天的な問題を持っていたことが明らかな場合も対象外になり、この場合は福祉制度を使うことになります。

妊婦さんは出産施設から渡される用紙に記入するだけ


妊婦さんは、出産施設から「登録証」という書類を渡されますので、それに氏名などを記入していただきます。していただくことはそれだけです。保険料の支払いもありません。

>>でも「この保険に加入したため分娩料を値上げしました」というところが多いようです。なぜでしょう? >>
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