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なぜ増えない?認定こども園

認定こども園制度が法制化されてから1年。意外と増えていないことをご存じですか? 今回はその理由に鋭く迫ります。

この記事の担当ガイド

アカデミックな見地から、子どもが育つにふさわしい環境を考えたい

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以前ご紹介した認定こども園制度が法制化されてから1年。でも、意外と増えていないことをご存じですか? 「幼稚園と保育園を一緒にする」という夢のようなうたい文句でスタートした認定こども園。それなのに増えないのはなぜ? 今回はその理由に鋭く迫ります。

理想的に見える制度。でも……。

認定こども園制度は2006年から始まりましたが……
少子化で廃園になる幼稚園が次々と出てくるいっぽうで、保育園の入園希望者は年々増え、定員を増やしても待機児童の数は一向に減る気配もありません。それなら、幼稚園と保育園を一緒にした施設を作ってしまったらどうだろう? 少子化で困っている幼稚園も助かるし、待機児童の解消にもつながってまさに一石二鳥!……「認定こども園」制度のスタート時には、そんな発想が見え見えでした。

しかし、現実にはそんなにスムーズにいくものではありませんでした。2007年8月19日現在の、全国の認定子ども園の数は、まだわずか105園。今後はもっと増えて、2008年以降には全国で2000以上の園ができる……と文部科学省では見込んでいますが、ガイドがいろいろな施設や関係者に取材してつかんだ感触では、とうていそこまで伸びるような状況ではなさそうです。

もっとも大きな壁は「法律」。現在、幼稚園は文部科学省、保育園は厚生労働省の管轄。幼稚園は教育基本法に基づいた「教育施設」、保育園は児童福祉法に基づいた「福祉施設」という区分けがなされているため、同じ年齢の子どもたちへの施設といっても、目的や基準がまったく違っているのです。
世間的な常識もなかなか変わりません。幼稚園は教育の場、保育園は親が働いている子どものための場という意識は、何よりも預ける側に強いため、その2つを一緒にした施設への理解が進みにくい、という実態もあります。
現在では文部科学省と厚生労働省の枠を超えたプロジェクトチームも出来て、認定こども園を推進しようとしていますが、まだまだ発展途上のシステムという感をぬぐえません。

実際に認定こども園に取材して、現場の声を聞いてみました。次のページへ。

更新日:2007年10月16日

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