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知っておきたい外国株式投信の基礎知識(2ページ目)

資産運用は国内だけでなく、海外の株式市場にも目を向けておきたいもの。個人ではハードルが高い海外株投資も、投資信託なら、少額から手軽に始めることが可能です。まずは外国株式投信の基本からおさえましょう。

執筆者:村岡 里香

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外国株式投信のおもなベンチマーク

多くのファンドがベンチマーク(指標)を採用しており、その成績を目安に運用をおこなっています
世界の株式市場に投資する外国株式投資信託。その代表的なベンチマークをいくつかご紹介しましょう。

MSCIコクサイ インデックス
MSCIとはモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社の略。MSCIコクサイ インデックスは、MSCIが設定している日本を除く世界の主要国23国を対象とした株価指数です。

海外の株式に投資したい日本の投資家向きの指数で、日本で販売されているグローバル株式投信のベンチマークに最も多く採用されています。国別構成比の上位を見ると、アメリカ50%超、イギリス10%、カナダ6%となっています。

MSCIワールド インデックス
日本を含む世界の先進国24カ国の株式で構成される株価指数です。上場企業をベースに時価総額加重平均方式で算出されています。国別構成比の上位はアメリカ50%弱、イギリス10%、日本7%、カナダ4%となっています。

分散投資のポートフォリオを自分で作る際は、日本株をすでに保有している人は日本が投資対象から除かれているMSCIコクサイを、日本を含めた先進国に投資したい人はMSCIワールドをベンチマークとするファンドが選択肢として考えられます。

例を挙げると、MSCIコクサイ指数をベンチマークとするファンドの中でも信託報酬が安いファンドにはCMAM外国株式インデックスe(信託報酬年0.525%)、MSCIワールド指数の場合は先進国株式インデックス・ファンド(信託報酬年0.84%)などがあります。

また、近年は新興国の株価指数も注目されています。

MSCIエマージング・マーケット・インデックス
BRICs、VISTA、NEXT11の主な新興国21カ国が対象。まだ市場が小さく政治や経済も不安定な新興国ですが、多数の国・地域に分散されているため、価格の変動リスクが抑えられます。MSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとする低コスト・ファンドにはeMAXIS 新興国株式インデックスなどがあります。

このMSCIエマージングを投資対象とするファンドと前述のMSCIワールドを投資対象とするファンドの2本を自分で組み合わせると、世界中の株式市場を網羅できます。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス
こちらは先進国と新興国の株式市場を合わせた指数です。MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(日本を除く)に連動するファンドには、eMAXIS全世界株式インデックスがあり、これ1本で世界の株式市場全体に投資することができます。

気になる人気のアクティブ型外国株式投信は次のページで。
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