借金の返済・債務整理/知っておきたい、お金を返す最新事情

売っても破産!? 住宅ローン苦が多発中(3ページ目)

ここ数年、住宅ローンで悩む方が増えています。思い切って手放しても借金が残るケースを例に取り、住宅ローン返済困難となった場合の解決策を紹介します。手放したくない場合の策も。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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過払い金が強烈に効く!

売っても破産!? 住宅ローン苦が多発中
ウルトラCを使えることは、あまりない。相談は相手をきちんと選ぼう。
本来守りたい家を売却するかを今考えるのではなく、今できることやってダメだと感じたら実行することとしました。今できることで即効性があることは、家計にお金を持ってくることです。奥様のパート収入のほかに、灰色金利で利用していた過去完済分からの“過払い金”請求でした。

すぐに弁護士と連携し、過払い金請求を各社にしました。結果なんと、250万円の過払い金が発生していることがわかり、無事、関口さん夫婦に大きな財源となりました。過去完済分だけのため、これを講じることによる金融ブラックにはなりませんでした(なったとしても、ギャンブル癖がある夫の今後のために良かったのですが)。

だまされない目を持って進もう

多額の過払い金が入ったこともありますが、それがなくても奥さんのパート収入により毎月安定した家計状況のため、今はマイホームを売却することは考えずに、現在では300万円の貯蓄ができたようです。住宅ローンの繰上げ相談で今は見えられています。

実例をもって長くなりましたが、皆さんに気付いて欲しいことは、うまい話には注意して頂きたいこと(ウルトラCや魔法は現実使えるケースは少ない)、人を見抜く力を持つことの大切さ、正しい知識を持ち合わせて欲しいこと、自分は何を守りたいのかの優先順位を持つこと、努力は無駄にならないことなど色々でした。

手放したくないときには…

冒頭の本題に少々戻ります。住宅ローン以外に主だった借金がなく、住宅ローン返済が困難になった場合はどうすればいいのでしょう? 上記関口さんご夫妻の場合、当初の入りは手放したい!でしたが、多くの場合はその逆の“手放したくない”でしょう。

その場合は、
1.家計でのムダや節約といったやりくりを検討 
2.収入を上げるよう努める(例えば奥さんが働くなど)
3.1と2の併用 
を検討していくことが基本になります。

つまり家計の収支バランスを整え、強い家計力を付けることを目指してください。それでもダメなら、住宅ローンの「借り換え」を検討したり(利用できる状況であるか、また効果が表れる場合とそうでない場合があるため解決の決定打にはならないことも)、今を乗り切るためと一定期間だけ金融機関に返済負担を軽減してもらうリスケジュール(支払方法の条件変更)を相談に行くという選択肢でよろしいかと思います。

地味なことですが、これらをやってみることが、まずは最善の方法です。

余談ですが、この不動産屋さん凄いと思いません? 売却しないことになること、つまり仕事にならなくなることを承知でまず考えなさいとしたのです。今の世の中、他人のことよりも自分の利益が優先に考えがちなようにも感じます。やっぱり地元が好きです。


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