支那そばやは、2000年に新横浜ラーメン博物館(ラー博)に登場しました。食材にこだわる店主・佐野実によって、本店とはちがう新しいラーメンが提供されています。それが絹腰和伊麺(きぬごしわいめん)と黒小麦麺(くろこむぎめん)です。
※残念ながら、黒小麦麺は2001年10月に終了となりました。現在は黒小麦麺はおみやげラーメンになっています。
絹腰和伊麺は、極細の麺でまるで見た目はそうめん。しかし、そうめんと思って口にすると、その歯ごたえにビックリ!! まるでアルデンテのパスタのよう。それもそのはず、この麺にはパスタに使われるデュラム小麦粉がブレンドされているのです。(写真はミニラーメン550円)この麺は、ラー博1階にあるガラス張りの製麺所で作られています。運がよければ、佐野氏による麺打ちのパフォーマンスを見ることができます。
そしてもう一方の黒小麦麺は、その名の通り、黒い麺! まず見た目にビックリです。おそるおそる口に入れてみると、小麦の香りが広がります。例えるなら、日本そば。まさにそばの食感と香りがラーメンに変身しているのです! 「そばのように、香りを楽しめる中華麺を作りたい」というコンセプトのもとに、中央アジアが原産の「黒小麦」にたどり着いたそうです。プツンと切れる歯ごたえも、そばのような感じです。(写真は黒小麦麺850円)
さて、スープはといえば、それぞれの麺の特長にあわせて、微妙に異なっています。どちらも名古屋コーチンを中心にした数種類の鶏、豚、干しエビなど厳選素材を使ったしょうゆ味のスープで、麺の味を生かすためなのかひかえめな印象。絹腰和伊麺の方はしょうゆの風味が強く、黒小麦麺は麺の香りに合うように甘めになっています。
さらに、メンマの形状もネギの種類も微妙に異なっています。細部にわたるこだわりがトッピングにまで現れています。もし2人以上で支那そばやに行かれるなら、ちがう麺を注文することをオススメします。それぞれのちがいを比較しながら、味わってください。
名店ぞろいのラー博。1店だけで帰るには惜しい! それならば、各店の「ミニラーメン」をはしごしてはいかがでしょう。各店の代表的なラーメン(支那そばやは絹腰和伊麺)をミニサイズにしてあるメニューです。土・日は1時間待ちのお店もありますが、平日なら待ち時間が少なくてすみますよ! 時間がないならおみやげラーメンを買って、おウチで楽しむという手もあります。
●関連サイト
ラー博へのアクセスはこちら
●「いざ、ラーメン博物館へ!」シリーズ
<1>マメさん惜しまれつつ閉店
<3>『通堂』のラーメンは沖縄の味
●ラーメンガイドによるラー博関連記事
一杯三千円、禁断のラーメン
業界初「石臼挽き麺」登場!
久留米ラーメン 魁龍開店!!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。