美味しいお茶を買いたい!
美味しいお茶を買いたい! |
堀切:
美味しい時期とか、賞味期限などはあるのでしょうか。
平田さん:
お茶が美味しく飲める保存期間は、お茶にもよりますが通常1年から2年です。緑茶なら1年、青茶(烏龍茶)や紅茶なら2年と言われます。お茶は農産物ですからフレッシュなほうがいいわけです。もっとも、プーアル茶のように年代ものであればあるほど高価になるものもありますが。
製造年月日を直接見られればよいのですが、オークションではそうはいかないですね。パッケージなどを見ないと、いつのものなのかわかりませんが、出品者によっては、消費期限がいつまでなのか、いつのお茶なのか?を明記しているものもありました。できるだけ新しいものを購入することをお勧めします。
お茶の安全性は? |
青茶の場合は、春茶、秋茶や冬茶と、ほとんど年間通じてあるのですが、緑茶は春が原則、中国紅茶やジャスミン茶は夏茶が原則です。そんなことを覚えておくと、フレッシュなものかどうか見極める基準になりますね。
さらに、青茶は、
- 香りなら春茶
- 味なら冬茶
と、言われます。このあたりは好みですが、そんなことも購入の参考にしてください。
安全性などは?
堀切:
オークションで食品などを買うのは、安全性などでちょっと心配な人もいるようなのですが、その点はいかがでしょうか。
平田さん:
口に入るものですから、正規輸入しているショップから買った方が無難でしょう。
日本でも「トレーサビリティー(追跡可能性)」といって、どこでどのように出来たお茶がどのように流通するか、それがわかるような仕組みが様々な農産物に導入されようとしています。まだまだ中国茶はそのような仕組みが遅れていますので、きちんとしたショップのお茶を購入することが安全性を確かめるには良い方法なのです。でも、最近は輸入での管理が厳格になってきているので、安全性は以前よりはずっと確保されるようになりました。
茶類の輸入は食品衛生法の対象となり、輸入届出が必要です。 |
茶類の輸入は食品衛生法の対象となり、輸入届出が必要です。特に、個人で茶を携帯して国内に持ち込んでも、それが販売目的ならば、輸入の量や方法に関係なく、その食品の輸入に係わる全ての法律上の規制を受け、通常の通関手続きが必要になります。そのため、ハーブティーなど植物を乾燥させただけのものは、植物防疫法の規制が適用されます。
また、医薬品のみに使用することができる原材料を含んでいるお茶は、薬事法の対象となる場合もあります。さらに平成18年5月29日より、残留農薬等の規制に関してもポジティブリスト(ポジティブリスト制 食品衛生法第11条第3項)を用いるなど、茶葉の輸入に関しては規制が厳しくなっています。
茶葉は製法、成分などによって、適用される法律や規制が細かく分かれますが、正規輸入されているものに関しては、一応その規制をクリアしていると考えてください。
海外のおみやげなど、現地から直接購入したお茶には、日本で認められていない成分などが混入している可能性もゼロではありません。表示や内容などを吟味して、わからないことは出品者に聞いてみましょう。