現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、大阪府在住85歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(81歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:大阪府
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:1100万円
現在の預貯金:100万円、リスク資産:1億円
これまでの年金加入期間:厚生年金440カ月
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万5000円老齢厚生年金(厚生年金):15万5000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:年金6万6000円、株の配当70万円(年額)
「年金だけでは毎月足りないが、上を見ればきりがない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。その理由として「上を見ればきりがない」と語っています。
ひと月の支出は約「12万~13万円」とありますが、不測の事態で出費が増えることもあり実感として年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「年金不足分は株の配当金で賄っている」
年金で足りない支出については「株の配当金が年に240万円あるので、そこから引き出して」賄っているという投稿者。株式投資は「学生時代からやっていた」そうで、「50歳の頃のバブルで1億円になるも、その後のバブル崩壊で5分の1の1800万円になる。その後も懲りずにコツコツと売買し、定年の60歳のころには3500万円に増えた」と言います。
いっぽうで「同年代で株の投資をしている人が少ないように感じている」と投稿者。貯蓄派の人には「比較的安心な株もあるし、配当3%は確実という株も多くある。株や投資信託などにお金の流用を考えた方がいいと思う」とすすめます。
また年金生活においては節約も心掛けているそう。「家内がスーパーの期限切れの野菜などをよく利用していて、すぐ食べるのなら大丈夫と言っている。また家内の衣類などはネットの中古品も利用しているようだ」とあります。
「日本人のお金の運用が活発になり、少しでも幸せな毎日を送ってほしい」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「株の売買」と回答。「ブラックマンデー、バブル崩壊等の直前は株が高くなる。売って利益を確保することが必要になるが、難しくてできなかった」と悔やんでいるそう。今の現役世代に伝えたいこととして「これから年金生活に入る人のもらえる金額が、どんどん減ってきている。彼らに幸せな老後をといつも願っている。政府もNISAなどを推奨して、みんなのお金の有利な運用を考えている。世界に比べて遅れている日本人のお金の運用が活発になり、少しでも幸せな毎日を送ってほしい」とコメント。
一方で今の生活の楽しみは、「『ああ今晩も酒がうまいなあ』といいながら家内と一杯やること。孫やひ孫たちの話題に花を咲かせているひと時が最高。あとは旅行。この年になると外国よりも、国内の温泉でのんびりするのが一番。他にはレコード鑑賞や、ボケ防止に株の値動きをPCで確認すること」とあり、憩いの時間や趣味を大事にされているようでした。
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