では、実際にシニア世代はどのように旅行を楽しんでいるのでしょうか。シニアがシニアにおすすめする旅行先はどこ? All Aboutが実施したアンケート調査から、シニアの旅のエピソードをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(64歳)
居住地:大阪府
現在の金融資産:預貯金2200万円、リスク資産300万円
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):3万5000円(繰り上げ受給)老齢厚生年金(厚生年金):11万5000円(繰り上げ受給)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
年金以外の収入:不定期の派遣業務
配偶者の収入:国民年金6万5000円(繰り上げ受給)
ひと月の支出:約18万円
「行ってよかったシニアの旅先は北海道」
現役引退後は「1年に4回以上、1人旅」をすることが多いという今回の投稿者。シニアになって行ってよかった旅先は、「2019年7月、60歳の時に妻と娘」の3人で足を運んだ「4泊5日の北海道」旅行だそう。
「東京で1人暮らしをしていた娘が結婚することになり、妻とその娘とで、知床を中心にレンタカーで巡った」思い出深い旅だそうで、現地では「知床五湖を歩き、サロマ湖ではサイクリングをし、海岸の自然の露天風呂に入り、キタキツネに会い、素晴らしい夕焼けを見、満点の星空を仰ぎ、おいしいものを食べ、妻ともどもいい時間を過ごすことができた」と旅程を振り返ります。
北海道は「なんといっても自然が素晴らしい。車で走っていても、道は広いし、風は気持ちいいし、爽快」と投稿者。
「知床五湖はあいにくの雨だったが、逆に霧がかかった景色はとても幻想的で忘れられない。知床半島の海岸沿いの小さなホテルは食事もだが、暗い道を登っての素朴な露天風呂がすばらしく、ここからの満天の星空は圧倒的」だったとすすめます。
旅行費用は「交通費は飛行機とレンタカー、宿泊は知床で2泊、阿寒湖周辺で1泊、サロマ湖周辺で1泊して総額40万円弱」だったそう。「あれからもう6年になるが、娘は二児の母となったいまでも『あのとき親子で旅行に行けてよかったね』と言っている」とあり、家族のよき思い出となっているようです。
「こだまの旅はゆったり道中が楽しめておすすめ」
シニア旅行をよりよい旅にするためのコツは、「無理をしないこと、この一点に尽きると思います。金銭面、体力面、健康面、全てに当てはまります」と語る投稿者。例えば「新幹線はこだまの割安チケット」を利用すれば費用が抑えられるだけでなく、「時間はかかりますが、グリーンで行けば、逆にゆったりと道中が楽しめて快適」とのこと。また行き先をあれこれ詰め込まずに「『今日はここだけ』と決めてゆっくり旅をする」こと、「できるだけ、旅先では人に話しかける」こともおすすめだと言います。
「若い頃なら警戒もされたでしょうが、もうそんなこともありませんので、いっしょに観光地を回ったり、地元を案内してもらったり、思わぬ楽しいことがあります」と投稿者。
いっぽうで、長期間の旅行は「やはり健康面や体力面での不安があります」とも。「特に海外旅行ならなおさらです。私は海外は言葉の問題もあるため、ツアーで参加している」とシニアならではの苦労もある様子。
くわえて、「最近はインバウンドの影響もあり、ほんとに宿泊代が高くなりましたので、金銭面での負担が大きく、遠出はできなくなっていますが、若い頃のように服や遊興にお金をかけないことで、(収支の)バランスを取っています」と語られていました。
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