実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、愛知県在住62歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(57歳)、長男(32歳)、次男(27歳)
居住地:愛知県
リタイア前の職業:不明
リタイア前の年収:700万円
現在の金融資産:預貯金5000万円、リスク資産3400万円
これまでの年金加入期間:国民年金40年、厚生年金40年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし(受給前)老齢厚生年金(厚生年金):13万5000円(特別支給の老齢厚生年金)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金65万円、個人年金保険24万円、高齢者雇用継続給付金40万円(全て年額)
年金以外の収入:給与収入20万円、ボーナス80万円(年額)、株式配当金70万円(年額)
配偶者の年金や収入:給与収入90万円(年額)
支出:40万円
「80歳まで質を落とさずに生活できる余裕がある」
現在、およそ預貯金5000万円、リスク資産3400万円を保有しているという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。
その理由として、「年間700万~800万円あれば、80歳まで質を落とさず生活できると考えており、インフレ対応もできていると思うから」と語っています。
「ほぼ計画通りだが、貯めすぎた感もある」
現役時代から、老後資金として「8000万円」貯めることをすでに目標にしていたそう。そのために「40歳まで毎年100万円、その後毎年200万円を『リスク商品:預金=4:6』の割合で」計画的に蓄えてきたと言います。
しかし実際に年金生活を迎えた今、老後資金は「6000万円」程度あれば十分だったのでは、と感じているとのこと。
というのも、「現役時代に取得したキャリアコンサルタント資格を生かして国保の組合に再就職」したそうで、70歳の定年までの働き口は確保済み。くわえて「65歳から75歳まで年額400万円の年金が見込める。75歳以降は250万円」と老後の収入に想定以上の余裕があるようです。
「3階建ての年金に加入している企業で働くべき」
そのため、今の生活の満足度については「満足している」と投稿者。「70歳までは週3でストレスの無い職場で働こうと思っている。80歳までは妻と年100万円位の予算で旅行を続けたい」と将来のビジョンを語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「身の丈に合った生活をし、所得が増えてもバランスを変えなければ備えはできると考える。3階建ての年金(企業年金など)に加入している企業を選ぶべき」とアドバイスされていました。
※皆さんの老後資金についてのエピソードをお寄せください。エピソードの採用で3000円分のAmazonギフト券をもれなくプレゼント。応募はこちらから
ーーーーーーーーーーーーーーーー
※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません