現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福島県在住72歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(69歳)
居住地:福島県
リタイア前の雇用形態:自営業・自由業
リタイア前の年収:300万円
現在の資産:預貯金0円、リスク資産0円
これまでの年金加入期間:国民年金228カ月(免除期間あり)、厚生年金300カ月、企業年金13カ月
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):3万225円※繰り上げ受給老齢厚生年金(厚生年金):4万9604円※繰り上げ受給
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金1400円
配偶者の年金や収入:老齢基礎年金2万7000円
「年金を繰り上げ受給してしまった」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由については、「繰り上げ受給してしまったため、年金額が少なく、今になって生活に四苦八苦している」とあります。
ひと月の支出は「約13万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「ポイント活動で月1万5000~2万円」
年金だけでは賄えない支出については、「ポイント活動で月1万5000~2万円稼いだり、兄弟にお金を無心したり、クレジットカードで(支払いを先延ばしして)」補填(ほてん)しているとのこと。年金生活では、支出を抑えるために「風呂は3日に1回、とにかく電気をまめに消す」などの工夫をしている他、「近所に農家が多く野菜を頂く」ことで食費の負担を減らせており、助けられていると言います。
「国民年金の保険料を払えずに免除となった年数が多い」
「若い時は、年金なんか……と高をくくっていた」と振り返る投稿者。「厚生年金から国民年金に変わった際、保険料を払えずに免除となった年数が多く」、年金を満額受け取れなくなってしまったそうです。さらに、「収入があった時も、貯蓄について一切考えずにお金を使っていた」と言い、「今になって後悔している」と吐露します。
年金の受給額が少ないのは「自分が悪いと思う」としながらも、「1カ月8万円弱の年金から、(税金や保険料など)いろいろ引くのをやめてほしい」と訴え、こんな生活に「喜びは一切ありません」と、厳しい現実を語っていました。
※皆さんの年金エピソードを募集中です。エピソードの採用で3000円分のAmazonギフト券をもれなくプレゼント。応募はこちらから
ーーーーーーーーーーーーーーーー
※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません