日本マクドナルドは、店頭で使用するレジ袋の素材を、従来のバイオマスプラスチック50%から95%に変更すると発表した。まずは長崎県内の23店舗(佐世保基地店を除く)で導入を開始し、年内に全国の店舗へ順次拡大する予定である。
マクドナルドがレジ袋の素材を変更へ
今回の素材変更は、温室効果ガス排出量の削減を目的とした取り組みの一環であり、原材料製造時における年間の排出量は約3900トンの削減が見込まれている。また、環境配慮商品に付与される「バイオマスマーク」も50から95に更新され、レジ袋の印字カラーは環境を象徴するグリーンに変更される。
同社はレジ袋の使用感について、従来と変わらず、これまで通り商品を持ち帰れるとコメント。マクドナルドでは、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする「ネット・ゼロ・エミッションの達成」を目標としており、これまでにもストローやカトラリー類、ドリンク容器などを順次、環境配慮素材に切り替えてきた。
今回の取り組みに対してSNSユーザーからは「素晴らしい」「みんなこれやればいいのに」「マックさすが!」などの声が寄せられた。
レジ袋を無償提供へ
また同社は新レジ袋導入に伴い、長崎県内で試験的に実施されていたレジ袋の有償提供は5月13日で終了し、翌14日からは無償提供となると発表。
一般的なプラスチック製レジ袋は原則として有料だが、バイオマス素材が25%以上配合された袋については、無償で配布することが可能とされている。
今回のマクドナルドの取り組みが他の企業にどのような影響を与えるのか注目だ。
<参考>
マクドナルド「プラスチック製手さげ袋の素材をバイオマスプラスチック95%へ変更」
経済産業省「レジ袋有料化Q&A」