実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、三重県在住67歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、母(96歳)
居住地:三重県
リタイア前の職業:派遣・契約社員
リタイア前の年収:300万円
現在の金融資産:預貯金3000万円、リスク資産500万円
これまでの年金加入期間:国民年金(不明)、厚生年金42年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万1483円老齢厚生年金(厚生年金):9万8995円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険67万8000円(年額)
年金以外の収入:株の配当10万円
ひと月の支出:20万円
「母の介護に要する施設利用料、医療費が予想以上に」
現在、およそ預貯金3000万円、リスク資産500万円を保有しているという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった・足りない」と回答。
その理由として、「高齢で身体障がいがあり、持病もある母の介護に要する施設利用料、医療費が予想以上にかかる上に、自分自身も持病があって(家計が)厳しくなりかけているから」と語っています。
「積極的に資産を増やす努力をしておくべきだった」
現役時代は、老後資金として「4000万円」貯めることを目標にしていたそう。「できるだけ無駄遣いや借金をしないようにしつつ、iDeCoや個人年金保険を活用して貯めようとしていた」とのことです。
しかし、「株や投資信託などの勉強をして、積極的に資産を増やす努力をしておくべきだったが、リスクが怖いのと知識不足で踏み切れなかった」ことから、思うように貯められなかったといいます。
さらに、実際に年金生活を迎えた今、老後資金は「5000万円」程度は必要だったのでは、とも感じているそうです。
「自宅介護を自身でしていれば、節約になると思っていた」
今の生活の満足度については「あまり満足していない」という投稿者。「(母の)自宅介護を自身でしていれば、節約になると思っていたが、実際は体力的に無理があり(施設を利用することになったため)、施設利用料金などがのし掛かって来る状態になった」と語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代に向けては、「年齢の若い頃より長期的な視野を持って、投資などお金に関する学習をしておくべき」とコメントされていました。
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