現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、千葉県在住66歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
同居家族構成：本人のみ
居住地：千葉県
リタイア前の職業：専業主婦
リタイア前の年収：0円
現在の資産：預貯金200万円、リスク資産1800万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数：国民年金38年
現在受給している年金額（月額）
老齢基礎年金（国民年金）：4万3000円（繰り上げ受給と推察）老齢厚生年金（厚生年金）：なし
障害基礎年金や障害厚生年金（障害年金）：なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金（遺族年金）：遺族厚生年金7万4000円
その他（企業年金や個人年金保険など）：企業年金2万3000円（夫の勤務していた会社から）、個人年金保険155万円（年額）
「私が貰えるには充分な金額」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。その理由について「大学を卒業して、すぐに結婚しました。（現在のパートの仕事を始めるまでは）一度も働いたことがありません。その私が貰えるには充分な金額だと思っています」とコメントしています。
とはいえ、ひと月の支出は約「30万円」。年金だけでは「年の半分くらい足りない」とも回答しています。
「人手不足解消のお役に立っていると思う」
年金で足りない支出については、「パート収入、貯蓄、配当金や分配金」で賄っているとのこと。現在は「週3日程度、学童指導員」として働き、「月6万～9万円」の収入を得ているそう。
教員免許を持っていることもあり、今の職場は「高齢ながら優遇され、時給は高め、お休みは自由」と満足のいく環境だそう。「人手不足解消のお役にも立っていると思います」と充実している様子です。
くわえて、一人暮らしの不安から「孤独死防止のため、無断欠勤の場合は息子に連絡して頂く事になっています」とあります。
「個人年金保険の掛金を増額すればよかった」
年金生活の喜びは「24時間、一年中、自由な事」だという投稿者。「平日は、旅をする際にも（訪れた先が）空いているうえに旅費が安い。映画館もスーパー銭湯も空いていてゆったり過ごせます」と老後生活を堪能しているようです。他にも「別居している8人の孫らとの交流も楽しみです。特に（孫と一緒に行う）ピアノの発表会。連弾発表が日々の練習の励みになっています」とも教えてくれました。
いっぽうで、現役時代については後悔していることもあるそうで、「バブル期に、個人年金・お宝保険にもっと（掛金を増額して）入っておけば良かった」とのこと。
「専業主婦の退職金だと思い、34歳の頃に個人年金保険を契約しました。年払いで節約し、受け取り開始期間を繰り延べて最長の15年払いにしたところ、税金を引いても、今は掛金の4倍で戻ってきています。こうなると分かっていたら、生活を工夫して（掛金を）増額したのに」と、悔やんでおられました。
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