現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、長野県在住69歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
![コーヒー](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/5/0/8/0/3/3/202412261447/pixta_79719238_M.jpg)
同居家族構成:本人、妻(63歳)
居住地:長野県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:950万円
現在の資産:預貯金800万円、リスク資産3200万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金37年
現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):22万5000円障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険118万円(年額)
配偶者の年金や収入:なし
「日々の生活費は公的年金で賄えている」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。その理由として「日々の生活費は公的年金で」賄えているからだと語っています。
ひと月の支出は「約30万円」とのこと。「夫婦個人の出費や旅行などには個人年金を使用し、耐久消費財(家具、家電、自動車など)の購入や住宅の補修など特別な出費には貯蓄を使用」していると説明しています。
「投資信託などのリスク資産を運用していくつもり」
現在リスク資産が3200万円あるといい、「公的年金の受給がはじまってからの5年間で、株高のおかげもあり、金融資産は4割ほど増加」しているそう。今後も「年金生活にとって最大の敵はインフレ」という考えのもと、「年金生活者であっても、(利益の増加が)インフレと連動性のある投資信託などのリスク資産を運用していこうと思っています」と教えてくれました。
家計管理については「家計簿ソフトに口座の入出金を自動連携させて日々の入出費を確認しているため、手入力が必要な現金を極力使用せず、クレジットカードや電子マネー、ネットバンキングを使用している。年間でも現金の支払いは10万円程度」と、キャッシュレス決済を積極的に導入して可視化を図っているとのことです。
「定年後に長野の高原に家を建てて移住」
現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことがあるか、と伺うと「2000年頃のITバブル期に持株会の株を売って、高金利の住宅ローンの繰上げ返済と個人年金の増額をしていれば、もっと資産が多かったかもしれない」と回答。「当時、検討はしたものの、仕事が忙しく、手続きが面倒でうやむやになってしまった」と振り返ります。
とはいえ現在は老後生活を満喫している様子で、「60歳の定年後、長野の高原に家を建て、東京から移住し、夫婦2人で自然の中で日々の移り変わりを観ながら、ゆったりと暮らしています。夏はエアコンいらず、冬はまきストーブで、東京の古い家より暖かく、快適な生活をしています」とのこと。
いっぽうで、「今は健康に不安はないけれど、車が必須の生活であるため、年をとった時の生活に若干の不安があります」と田舎暮らしならではの懸念もあるようでした。
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