現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住74歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:74歳男性
同居家族構成:本人、妻(71歳)
居住地:東京都
リタイア前の雇用形態:会社役員
リタイア前の年収:1500万円
現在の資産:預貯金1億円、リスク資産0円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金46年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万1310円老齢厚生年金(厚生年金):14万6655円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金44万2788円(年額)、企業年金連合会22万8000円(年額)
配偶者の年金や収入:老齢年金201万円(年額)、企業年金連合会8万円(年額)
「家は持ち家で住宅ローンもない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。その理由として「家は持ち家で(住宅)ローンもないから」と語っています。
ひと月の支出は「約25万円」。年金だけで「毎月賄えている」と回答されています。
「顧問として週2日勤務」
現在も企業の「顧問として週2日勤務」していて、年金以外に給与収入があるという投稿者。「65歳で役員を退任し、72歳までは週3回で月収40万円、73歳からは週2日で月収20万円を頂いている」とのこと。
そのため、「よほどのことがない限り経済面の心配はなさそう。大きな出費は貯蓄から引き出していたので、年金収入はそのまま貯蓄」していると言います。
くわえて、「娘、娘の夫、孫の3人には毎年、信託銀行と契約し暦年贈与(年間110万円以下の非課税の贈与)を行っている。贈与税の改正により、契約の見直しを検討している」そうです。
「家族と過ごす時間を作るべきだった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「仕事人間で家庭は妻に任せきり。転勤で娘にも苦労をかけたし、10回引っ越したが、妻が一人で荷造りなどをやっていた」と回答。「旅行もせずに家族の思い出作りができなかった。もっと家族と過ごす時間を作る努力をすべきだった」と後悔を口にします。
今の生活については「仕事の無理がたたったのか、腎臓を患い、2010年に妻の腎臓を移植し、2023年には脊柱管狭窄症で手術をした。今後どんな病気になるか」と不安を吐露。
いっぽうで「65歳で退任をしてからは妻と一緒に海外旅行に行っている。現在は年に2、3回台湾、香港に行って現地のB級グルメや寺院、観光地巡りを楽しんでいる」と言います。
くわえて「妻は近所の人達とヨガを、私は趣味のアマチュア無線をやっている。最近は以前の会社のOB会役員もやって昔の仲間との交流も復活しつつある」と老後生活の喜びも教えてくれました。
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