現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住60歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:60歳男性同居家族構成:本人、妻(57歳)
居住地:東京都
リタイア前の雇用形態:公務員
リタイア前の年収:800万円
現在の資産:預貯金700万円、リスク資産2億円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:共済年金(厚生年金)38年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):5万2064円(繰り上げ受給中)老齢厚生年金(厚生年金):不明(繰り上げ受給中)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):公務員の経過的職域加算1万1598円(繰り上げ受給中)
配偶者の年金や収入:なし
「資産運用で十分生活はできる」
今回の回答者は、年金を繰り上げ受給しているという60歳の男性。現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答。その理由として、そもそも年金に頼るつもりはなく「築き上げた余裕資金と資産運用で十分生活はできると考えているためです」と語っています。
ひと月の支出は約「47万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「日々チャートとにらめっこ」
年金で足りない支出については「投資信託や株式、FX、暗号資産の特定口座などを必要に応じて現金化」して賄っているという投稿者。「1年程度の生活資金以外は全てフルインベストメント(極力現金を持たない運用手法)での運用をしています。投資資産と現金資産の比率は96:4のポートフォリオを維持するつもり」とのこと。
「専業トレーダーと呼べるかはわかりませんが、日々チャートとにらめっこしています。妻はまだ57歳ですが、60歳と同時に年金を繰り上げ受給予定」なのだそう。
くわえて、年金生活においては「外食は滅多にしません。妻が元々管理栄養士なので、栄養面も考えた食事を作ってくれています。なくても困らない物は買わないので余分な物が増えません。漫然と行っていたサブスクも今は全くしていません」と支出の無駄を省いておられます。
「100歳まで資産がもちそうです」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「FX取引や株取引、投資信託など20年以上していますが、もっと早いうちに投資信託メインで放置運用をしていたら資産は今の数倍はあったと。まあそういう失敗経験があるからこそ今の姿勢があるわけですが」と回答。今の生活の不安については「FIRE(早期リタイア)できているので特に心配はありません。現状で資本回収係数を使って計算すると、年利4%で運用できていれば、仮に60歳から毎月資産を37万円ずつ取り崩しても、おおよそ100歳まで資産がもちそうですし」と言います。
現在は「夫婦で軽キャンピングカーで日本中の旅行を楽しんでいます。近辺の温泉施設で入浴や食事を楽しんだり、購入した地ビールやつまみで翌日の計画を立てたり、ある意味行きあたりばったりの旅行です」とのこと。
くわえて「夫婦で筋トレが好きなため、隣がチョコザップの都内賃貸アパートに移り住み、毎日のようにランニングやセルフエステなどに通っています」と充実した年金生活の楽しみも教えてくれました。
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