現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、新潟県在住69歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:69歳男性同居家族構成:本人のみ
居住地:新潟県
リタイア前の雇用形態:公務員
リタイア前の年収:800万円
現在の資産:預貯金2800万円、リスク資産250万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:共済年金(厚生年金)32年、私学年金6年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):3万6061円老齢厚生年金(厚生年金):13万2253円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):私学年金1万7529円、個人年金保険(教職員共済)7万6477円(65~75歳まで受給予定)
「いい加減に使っているが、年金で賄えている」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。その理由として「いい加減に使っているため、足りているか、不足しているかがわからないから」と語っています。
ひと月の支出は「約25万円」。年金だけで「毎月賄えている」と回答されています。
「節約はほとんどしていない」
年金生活においては「スーパーで値引き商品を買うくらいで、節約はほとんどしていない」とのこと。年金で足りない支出がある場合については「非常勤職員(高校、家庭裁判所)で得た収入」で賄っているといいます。
「家裁調停員(非常勤の国家公務員)は平均すると月に4~5回の出勤で月4万円ほど、高校非常勤講師は週3日の午前中のみで月5万円ほど」の収入があるものの、「生活費補填(のため)ではなく、人生を楽しむため、充実したものにするために仕事をしている」と語っています。
「お金の面では満足しています」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「家内を13年ほど前に病気で亡くして、それ以来一人暮らしをしています。すべて家内がうまくやりくりしてくれたおかげで個人年金もあるし、家のローンも終えているし、お金の面ではとても感謝しています。後悔があるとすれば家内をもっと大事にしてあげれば良かった……」と回答。今の生活での不満については「息子と娘もそれぞれが幸せな家庭を持ち、近くに住んでいてよく遊びに来てくれています。ただ、以前より、夜が暇で一人の時間が続くと、ちょっと寂しいなと思うことが多くなりました」と悩みを明かします。
いっぽうで今の生活の楽しみは、「教え子や同僚、仲間達との交流、そして現在、従事しているラグビー協会の職務や、ラグビースクールでの子ども達の指導、定年後に購入した愛車のベンツに乗っているとき」だそう。日々生きがいを感じながら老後を謳歌しているようでした。
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