現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、長野県在住68歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:68歳男性同居家族構成:本人、妻(63歳)
居住地:長野県
リタイア前の雇用形態:公務員
リタイア前の年収:650万円
現在の資産:預貯金4500万円、リスク資産不明
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金32年、国民年金5年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):7万3000円 ※受給年齢を繰り下げ老齢厚生年金(厚生年金):17万6000円 ※受給年齢を繰り下げ
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金9899円(5年加入・年額)
配偶者の年金や収入:なし
「年金の範囲内で生活ができている」
年金の「受給年齢を繰り下げた」という今回の投稿者。現在の年金額について満足しているか、の問いには「満足している」と回答。
その理由について「私も妻も、どちらかといえば浪費癖はなく、節約志向であること。持ち家であり、2人の子どもも独立していること。読書やウォーキング等のお金のかからない趣味があり、毎日の生活が楽しいこと。比較的健康体であり、医療費がそれほどかからないこと」などから、「年金の範囲内で生活ができているため」だと語ります。
また今後は「59歳で公務員を退職した妻も、64歳から特別支給の老齢厚生年金を受け取れるため」という背景もあるそう。
ひと月の支出は約「24万円」。年金だけで「毎月賄えている」と回答されています。
「固定費の見直しやポイ活などで支出を減らす工夫」
年金で足りない支出がある場合については「貯蓄からの引き出し」で賄っているという投稿者。年金以外に「地区の仕事の手当で年間12万円」の収入もあるそうですが、「これはほとんど活動する上での必要経費になってしまう」と補足します。
年金生活において、支出を減らすために行ったのは「固定費の見直し」。「医療保険は県民共済(月2000円)のみにして他は解約。携帯は格安SIMに乗り換え。電力(会社)は新電力会社に乗り換え。給油はクーポンを使ってセルフ給油。自動車は燃費のいい軽自動車に乗り換え。現役時代に契約した不要なサブスク契約を解約」と徹底的です。
また、支払いはキャッシュレスでポイントを獲得。「楽天シニア、楽天ヘルスケア等のアプリを使ってのポイ活」も有効利用していて、「これはけっこう楽しい」と感じているそう。
日常生活においても「図書館利用で読書、どうしても手元に置いておきたい本はメルカリ等で購入。筋トレ、ウォーキング、ラジオ体操等のお金のかからない健康運動を毎日行い、今の健康をできる限り維持する努力をする。周りからは、年寄りの悪あがきと言われているが」と楽しみながら節約をしている様子がうかがえます。
「妻とのドライブランチが楽しい」
今の生活の楽しみは、「たまに妻と近くのそれほど高くない飲食店まで、軽自動車でドライブを楽しみながら行って、ランチを食べること」。「店はその都度妻と相談して決定」し、「時には日帰りのできる県内の観光地まで足を運ぶこともある」そう。「現役時代には想像もつかなかったほど日常のストレスが少なく、人にも必要以上に気を使うことなく、腹を割ってつきあえること」が、老後における喜びでもあるといいます。
いっぽうで、現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「投資というよりも社会情勢に関心を持つ目的で、新NISAを月3万円程度の無理のない範囲で今年から利用しているが、時すでに遅しと感じている」と回答。
「もっと現役時代から『お金を育てる』ことに関心を持っておけばよかった」とコメントされていました。
※皆さんの年金エピソードを募集中です。エピソードの採用で3000円分のAmazonギフト券をもれなくプレゼント。応募はこちらから
ーーーーーーーーーーーーーーーー
※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません