現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、山口県在住63歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:63歳女性同居家族構成:本人、父親
居住地:山口県
リタイア前の雇用形態:自営業・自由業
リタイア前の年収:50万円
現在の貯蓄額:預貯金0円、リスク資産:0円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:不明
現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金と厚生年金):約1万2500円(繰り上げ受給)障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
同居家族の年金や収入:不明
「年金を60歳に繰り上げすると7割しか貰えない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として年金支給開始年齢が「55歳から60歳になり、65歳になった挙げ句、60歳に繰り上げすると7割しか貰えない。5000円違う。国民を粗末にして、老人に、死ね、という世の中」と語っています。
ひと月の支出は約「2万~6万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「20歳代で買った服も、まだ60歳代でまだ着ている」
年金で足りない支出については、コロナ禍での「社会福祉協議会からのコロナ緊急貸付金(生活福祉資金特例貸付)、及び給付金」また「仕事がある時は、それを1万円代だが加える」ことで賄っているという投稿者。「コロナウイルスワクチン接種出来ない体。仕事は余り出来ない」とのこと。
年金の受給年齢は「繰り上げた」そうです。
仕事内容については「学習塾。1万円代が月の収入。他の収入はコロナ給付金が終わり無し」とコメント。
年金生活においては「洗髪は石鹸。靴は卒業校学園祭で50円で買ったよそ行き靴。昆布は野菜昆布を買って、うどん等は昆布を2~3センチに切って出汁をとる。なるべく100円で済む100円均一や安い大型スーパーを利用している」と節約を徹底している様子。
また「無料で食べられる教会の集まりに出かける。洋服は亡き母親の遺品や妹が置いていった服、教会バザーで100円でバッグやコートを買ったり、スカートを無料で頂いて着ている」とのこと。
「若い20歳代で買った服も、入ればまだ60歳代で着ている。ブーツは10年間履いている980円の品。化粧は100円の物で肌が激しく痒くなり、シミやホクロ、盛り上がりが出てしまった。380円も駄目で次に600円。それが値上がりで700円になり仕方なく買っている」とコメント。
「化粧水は7年ぶりに社会福祉協議会コロナ緊急貸付金でやっと380円のを買って、2年以上使った。電気ストーブやカセットレコーダーも貸付金で、やっと数十年ぶりに2年前に買えた」と説明されています。
「生命の危険あり。不安というより憂鬱」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「もっと早く破産して、仕事を増やし、年金を払っておけば良かった。結婚していたら、夫の年金を当てにできていたが、独身だったため、早く国民年金基金が安い数千円の時に払えば良かった。しかし市役所は全く説明しなかった。こんな制度のやり方を知らない国民には、死ね、を意味する」と回答。今の生活での不安については「生命の危険あり。不安というより憂鬱」とコメント。
年金生活においては「どうやって生きていくかを考えるだけ。端金年金等見る気もしない」と語られていました。
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