現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、秋田県在住81歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:81歳女性同居家族構成:本人のみ
居住地:秋田県
リタイア前の雇用形態:パート・アルバイト
リタイア前の年収:100万円
現在の資産:預貯金300万円、リスク資産0円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:不明
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万6250円老齢厚生年金(厚生年金):なし
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
「義理の息子家族からの助けで支出を減らせている」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。その理由として「(年金額は)けして多いとは言えないが、雪寄せ(除雪作業)や家のものの修理交換などを始めとして、義理の息子家族からの助けがあるため、かなり支出としては減らすことが出来ています。そのため、食事などの生活費だけで見れば、一人でやっていける状態が保てています」と、家族のサポートの大きさを挙げます。
同時に「ただ、助けがあっての生活なので、十分とは言い切れないとも思っています」ともコメント。
ひと月の支出は「約6万円」。年金だけで「毎月賄えている」と回答されています。
「買い物はまとめて。畑で野菜も育てている」
また「まれに家の修繕などで大きなお金が出るときは、貯蓄から賄っています」と、急な出費への対応について説明。年金生活においては、「元々外食を好まず、さらに肩や脚に手術が必要な怪我をしたこともあり、ほぼ自炊」をしているとのことです。
併せて「毎週日曜に娘が一緒に買い物に行ってくれるので、まとめ買いしています。雪が解ければ、自宅の小さな畑で野菜も育てています」と食費を抑える工夫を教えてくれました。
「もしも公的制度の知識に出会えていたら今より豊かだったかもしれない」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「女手一つで二人の娘を育てることに必死で、年金制度や福祉制度を知らずに生きてきました」と回顧し、「当時を思えば後悔する暇もなかったので受け入れていますが、もしも当時(それらの)知識に出会えていたら、少し今より豊かだったかもしれないなとは思います」と語ります。「現在は持ち家で一人暮らししていますが、怪我や老化でかなり不自由になってきたので、娘夫婦と今後について話し合っています」という投稿者。
「家族からの助けがあるので大きく不安になってはいませんが、大きな出費の機会がどれくらいあるか、というのは常に考えています」とお金の不安は少なからずある様子。
いっぽうで「歌が好きなので、友人とともにチケットを取って、好きな歌手のコンサートやディナーショーに時折参加するのがとても楽しいです」と今の生活の楽しみも教えてくれました。
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