現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福島県在住64歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
同居家族構成：本人、妻（61歳）、長男（24歳）
居住地：福島県
現役時の雇用形態：会社経営者
現役時の年収：1500万円
現在の資産：預貯金1億円、リスク資産1億円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数：厚生年金約41年
現在受給している年金額（月額）
老齢基礎年金（国民年金）：なし老齢厚生年金（厚生年金）：5万6000円（特別支給の老齢厚生年金）
障害基礎年金や障害厚生年金（障害年金）：なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金（遺族年金）：なし
その他（企業年金や個人年金保険など）：なし
配偶者の年金や収入：不明
「そもそも年金にあまり期待していなかった」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。特別支給の老齢厚生年金を受給中ですが、「そもそも年金にあまり期待していなかった。現在も役員報酬を引き下げて収入を得ているので、その中で満足している」と語ります。
現役時代も「亡くなった両親は年金生活者だったので、自分の給与から引かれる分（の保険料）は、国を仲介しての親への仕送りくらいに思っていた」のだそう。
むしろ「今まで税金も含めて国には支払ったことしかないので、国からお金を頂けるというのは、なんか妙な気分」だといいます。
ひと月の支出は「約30万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「役員報酬・株式の配当や譲渡益・不動産収益がある」
年金以外に「現在勤めている会社の役員報酬、株式の配当や譲渡益、不動産収益など」の収入があるという投稿者。内訳について「役員報酬が月30万円ほど。それ以外に不動産収入が年間で400万円程度。株式は年によって異なるが、年間で500万～1000万円ほど」と説明します。
ゆとりのない生活というわけではないものの、「スーパー（での買い物）は値引きされる時間帯を狙う」ことで、支出を減らす工夫もしているとのことです。
「頭が回るうちに金融資産を増やすのが楽しみ」
現役時代への後悔を伺うと「先を見越して動いてきたつもりでしたが、多少の投資の失敗などがあります。しかし均せばプラスにはなっているので、あまり気にはしません」とコメント。老齢年金の受給開始年齢を目前にし、年金生活の楽しみを伺うと「今のところは半分リタイアくらいなので、これから探して行きます。頭が回るうちに金融資産を増やして、当面5億円までにすることが楽しみですね」と教えてくれました。
いっぽうで「元々が仕事人間なので、仕事がない毎日に耐えられるかが気掛かり」といった思いも吐露されました。
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