現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住65歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:65歳女性同居家族構成:本人のみ
居住地:東京都
リタイア前の雇用形態:パート・アルバイト
リタイア前の年収:150万円
現在の資産:預貯金なし、リスク資産なし
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金40年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):5万円(※満額ではないが繰り上げ受給かは記載なし)老齢厚生年金(厚生年金):なし
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
「お金の余裕がなく、テレビを見て一日が終わる」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「家賃光熱費を払ったら残りはごくわずか。食費は切り詰めて見切り品頼り。当然外出もままならずテレビを見て一日の大半が終わる」と語っています。
ひと月の支出は年金額と同じく「5万円」ほど。とはいえ収支に余裕はなく、年金だけでは「年に1~2回足りない月がある」と回答されています。
「不足分は兄弟からの借金で補っている」
現在年金以外の収入はなく、また蓄えもないため、年金で足りない支出については「近くに住んでいる兄弟から借りる」ことで賄っているという投稿者。年金生活において節約は欠かせず、「閉店間際のスーパーで見切り品の食材を買う。ただ最近は若い人も争奪戦に参加しだして、買い逃す事も増えました。調理しにくい生魚は人気がないのでいつも残っていますが、時々はお肉を食べたいです」と不満を吐露します。
「夫のDVで離婚。親族に頼るしかない」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「夫のDVに耐えきれず離婚して以来パート暮らし。親権は夫に取られて以来、子どもには会わせてもらえません。断りづらい縁談だったとはいえ、もし断る勇気があったのなら他の人生があったのかなと思います」と回答。現状もまた深刻で、「貯蓄もゼロで身内に借金しているので、今の年金だけでは生活が苦しい。もし身体の自由がきかなくなったときに親族は面倒を見てくれるのだろうか。生活保護申請は何度も断られている」と不安な胸の内を明かします。
いっぽうで、老後の新しい楽しみも見つけたという投稿者。「欲を言えばまだ働きたいところですが、現実的に難しくなったので今になって読書にハマり出しました。地元の図書館は比較的蔵書が良いのでありがたいです。通ううちにお友達も出来ました」とささやかな幸せを噛みしめている様子でした。
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