現役引退後も働く人は、セカンドキャリアをどのように踏み出し、どのような働き方をしているのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、愛知県在住73歳男性のケースを紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:73歳男性同居家族構成:本人、妻
居住地:愛知県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:670万円
現在の資産:預貯金750万円、リスク資産100万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金35年
定年後の仕事
職種・雇用形態:マンションの管理組合事務職(非常勤)月収:18万円
現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):18万円障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:年金65万円(年額)
「定年後も働かないと生活が厳しい」
今回の投稿者は、「60歳で定年となり、62歳から非常勤でマンションの管理組合事務職」として働いているという73歳の男性。月収は「18万円」。「働かないと生活が厳しいため、やはり仕事を続けることにしました」と定年後も働く理由を語ります。
「体力的に自分でやっていけるかどうか。無理せずにできるかどうか」と再就職への不安はあったものの、「定年までのキャリアから多少自分にできそう」と感じる現在の職に就くことができたそう。
ただ、「応募できる職種と条件に恵まれずに、2年近くフリーの状態を余儀なくされました」と投稿者。希望する求人とめぐり合うまで辛抱強く求職活動を続けられた様子です。
「多くの入居者が相手。人間関係に苦労した」
現在の仕事に対する満足度については、10点満点のうち「7点」と回答。「労働時間は基本的に9時から17時。週3日勤務、土日祝は休み」という労働条件にはおおむね満足しているものの、「多数の入居者(組合員)を抱えるマンションの管理に関わる様々な経験を踏むこと」は投稿者にとって大きなチャレンジでもあったそう。
「想像していた以上に人間関係の構築と維持には厳しいものがありました」と苦労をにじませます。
「働くことが健康にもつながっている」
いっぽうで、現在の仕事を通じて「マンションの修繕計画の策定と修繕の実施に組合事務の立場で係わったこと」など貴重な経験を積むことができたと振り返る投稿者。「やはり職場に勤めていることは、労働への義務感とともに健康の維持にもつながっています」と定年後も働くことにさまざまなメリットを感じているようです。
働いて得た収入は、「もっぱら諸々生活費に充てていますが、たまには(妻と)二人で外食」を楽しむことにも役立てているそう。
最後に、仕事における今後の目標について、「10年近く勤務してきましたが、体力と健康が続く限り続けたい」と力強く語られていました。
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