現役引退後も働く人は、セカンドキャリアをどのように踏み出し、どのような働き方をしているのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、北海道在住77歳男性のケースを紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:77歳男性同居家族構成:本人、妻(73歳)、長男(48歳)
居住地:北海道
リタイア前の雇用形態:会社役員
リタイア前の年収:1200万円
現在の資産:預貯金500万円、リスク資産10万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金35年、厚生年金33年
定年後の仕事
職種・雇用形態:個人事業主(配送ドライバー)請負の契約社員月収:20万円
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万円老齢厚生年金(厚生年金):12万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:年金96万円(年額)
「面接は10社以上。仕事を選ぶ余裕はなかった」
今回の投稿者は、現在「個人事業主(配送ドライバー)請負の契約社員」として働いているという77歳の男性。月収は「20万円」。「生活を維持するためと、健康で働けるうちは働きたいと思っていました。年金だけで生活していく事はとても大変です。生活していくだけで全く余裕がありません」と定年後も働く理由を語ります。
ただ、再就職までの道のりは平坦ではなかった様子で、「資格を持っておらず管理系の仕事しか経験していなかったので、全く(再就職の)当てがなかった。資格を取得しておけば良かったと後悔しました」と投稿者。
「10社以上も面接に」赴いたもののなかなか採用には至らず、粘り強い求職活動の末に「請負の契約社員の仕事に就けました。仕事を選んでいるような余裕はありませんでした」と苦しかった当時の状況を振り返ります。
「取引先の社長と意気投合したことも」
現在の仕事に対する満足度については、10点満点のうち「8点」と回答。「ルート配送の請負業務で決められた業務が終われば退社できます。朝7時から14時くらいまでの仕事なので時間的にも余裕があり、それなりの収入もありますので満足しています」と投稿者。
「ルート配送で決められた会社に毎日顔を出すのですが、お客さんの会社の社長さんと仲良くなって友達付き合いをしていました。自分より3歳年下の人でしたがなぜか気が合いましたね」と年齢を重ねても生き生きと働いている様子がうかがえます。
職場の人間関係にも不満はないそうで、「若い人とわいわいガヤガヤ楽しく仕事が出来ています」と語られています。
「働くことで社会の一員だと実感できる」
定年後の仕事を通じて得たものについて、「『やれば出来る』を実感出来た事です。また、働く事でまだ社会に参加出来ていると感じる事ができました」と語る投稿者。くわえて「仕事がある事で規則正しい生活になりますし、身体を動かしますので運動不足解消にもなります」とさまざまなメリットを感じている様子です。
働いて得た収入は、「生活の維持と老後に備えてコツコツ貯金」をしているそう。
最後に、仕事における今後の目標について、「『生涯現役』を目標にしていますが、なんとか80歳までは働きたいと思っています。働いている間にその後の生活資金を蓄えたいと思っています」と今の思いを語られていました。
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