現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、兵庫県在住65歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:65歳男性同居家族構成:本人、妻(63歳)、子ども(30代)、子ども(20代)
居住地:兵庫県
現在の職業:パート・アルバイト
リタイア前の年収:600万円
現在の貯蓄額:預貯金800万、リスク資産:なし
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金40年、厚生年金43年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万円老齢厚生年金(厚生年金):9万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:特別支給の老齢厚生年金10万円(年額)
「今の経済状況下では少なすぎる」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。その理由として「これまでの保険料納付額からすると妥当な金額なのだろうと思うが、やはり今の経済状況下では少なすぎる金額だと思うから」と制度と実態のギャップに言及。
ひと月の支出は約「17万円」。年金だけで「年の半分くらい足りない」と回答されています。
「アルバイトの収入と子どもから受け取る生活費で月の不足を補填」
年金収入の他に「在宅で週5日30時間程度、(以前から)勤めていた会社で事務系アルバイトをしています」と、再雇用の仕事でも収入を得ているそうで、年金で足りない支出については「アルバイトで得た収入10万円ほどと、子どもからもらう生活費(月によって5万~10万円)」で賄っているとのこと。日々の生活でも節約を心掛け、「普段の食品の買い物は業務スーパーや、他のディスカウントストアで済ませ、生活用品はリサイクル品中心、そのほか必要なものはECサイト(会員なので楽天市場)でクーポンやポイントを使って安く買っています」と、物によって買う場所や買い方選ぶことで、支出を抑えているそうです。
「持株制度を生かし切れなかったことを後悔」
実は、現役時代に1つ大きな悔いが残っているという投稿者。「勤務していた会社に持株制度があり、入会当初はあまり深く考えずに最低限の5000円だけ積み立てていた。現役時代に何度か増額の機会があったが、増やさなかった」と、当初は自社の福利厚生を何となく利用していたと語ります。
しかし「(5000円でも)退職で退会する時には300万円になっていたので、せめて1万円にでも増額していたらと、大変後悔しています」と、メリットをもっと享受できたかもしれないことに、退職時に気づいたのだそう。
とはいえ、年金生活に入る前には「自分でコントロールできるお金のことを考えて、退職前にネット銀行口座を開設し、持株の300万円を入金した」と準備を進め、「生活費以外の支出(外食、旅行、趣味他)はこれで賄うようにしている」と、積み立てた資金は現在の生活の糧となっていると説明。
年金生活については「経済状況の先行きが不透明で、(今の)仕事を継続できても70歳までとなっており、今の収入で生活が維持できるのか、ということが一番の不安です」とコメント。
今のうちに「楽天証券の口座も開設し、新NISAを始める予定です」と、新たに積立投資もスタートする予定とのことです。
いっぽうで今の生活での喜びを伺うと、「使えるお金は限られているが、自由に使える時間は大幅に増えたこと。買いためていた本を順番に読んでいます。また夫婦で出かける時間も増えた」と、時間を有意義に使って楽しまれている様子でした。
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