回答者プロフィール
回答者本人:51歳女性同居家族構成:本人、夫(51歳)
居住地:愛知県
職業:専業主婦
年収:なし(世帯年収は不明)
現在の金融資産:預貯金100万円
当時の状況
病気や怪我の種類:顔面麻痺当時の年齢:32歳
当時の職業、年収:専業主婦、夫の年収400万円強
当時の金融資産:預貯金300万円ほど
「1カ月間の入院、1年以上の治療に数十万円」
「32歳の頃、顔面麻痺になりました」と教えてくれた投稿者の女性。「(顔面の)左側で、医学的にはベル麻痺と呼ばれるものでした。はじめは何となく痺れのような違和感を覚え、段々と皮膚が硬直する感覚に」なるなどの症状が現れ、それがさらに進むと「水が飲めずこぼしてしまったり、上手くものが食べられなくなり、その後、全く感覚も無くなり動かなくなりました」と当時の状況を語ります。
顔面麻痺の診断を受けたのは2003年の年末。「入院は1カ月ほどでした。通院は入院していた大学病院へ半年程、その後はかかりつけ医に半年程通い、(その間も)ほぼ月1回程の割合で大学病院へ」の通院を続けたとのこと。
入院と1年以上にわたる通院でかかった費用は「100万円も掛からなかったくらい」。ある程度保険でまかなえたこともあり、また「自分の事で一杯一杯でして、金銭面は主人が全てしてくれて、細かな事は余り聞けていない」と補足されています。
「保険に加入していたが、検査が多く金銭面で不安も」
とはいえ金銭的な不安は大きかったようで、「24時間点滴もしばらくありましたし、若くして発症するには珍しい症例だったらしく何かと検査も多かった為、保険に入っていたからといえど、どのくらい(お金が)掛かるのかは不安で一杯でした」と心境を語ります。当時の加入保険については、「郵便局の保険に入っていましたが、主人がやっていたので細かな事まではわからず」とした上で、「本当に軽めの保険で、月々5000円払うかどうか程度のもの」だったそう。
「入院費はとりあえず手持ちのもので何とかなりました。その後、多くはないものの保険がおりたのでそれを充てました。通院も何かと掛かりましたが、主人の月々のお給料の中から工面してくれました」。
ただ金銭面以上に「大学病院への入院のため、診察等を研修医の方達が見に来られたりもして、それがとても苦しくもありました」、「できうる限り院内でも誰とも会いたくなく個室にしてもらえましたのでそれは幸いでしたが、検査、検査で何かと人の出入りが多く、とにかく精神的にも辛かったです」と、病気の不安に加え、特殊な症例ならではのストレスも多かったと言います。
「いつ、何どき、どのような事になるか分からない」
投稿者自身の仕事や収入への影響については「子どもが小さかった為、既に退職し専業主婦をしていたので」考えずに済んだとのこと。ただその分、「主人のお給料から(費用を)出してもらい申し訳なく思いました」とも。退院後も通院、治療、幼い子どもの子育てと慌ただしく、「すぐにそのまま全く前と同じ生活とはいきませんでしたが、(夫は)食事も買ってきたものでも良いよとしてくれましたし、その他も頑張りすぎなくて良いからと言ってくれたり、手伝ってくれたり」とご主人が「サポートしてくれて助かりました」と振り返ります。
「我慢に我慢を重ねてしまうタイプ」だったため、それがストレスとなり、大きな病になってしまったと語る投稿者。現在も「何かと気にしてしまうのは変わりはない」ものの、病気を経験して「なるべく細かな事は気にせず、少しでもおかしいかも?と思うとすぐ病院で診てもらうように」なったそう。
最後に「いつ、何どき、どのような事になるか分からないな、ということを割と若いうちに私は経験しました。『自分は大丈夫』ではなく、様々な事も人ごとと思わずにいてもらえたら」とコメントを残されていました。
※病気や怪我のお金に関してのエピソードを募集中です。応募はこちらから
ーーーーーーーーーーーーーーーー
※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません