現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、宮城県在住67歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:67歳男性同居家族構成:本人、子(37歳)、母(89歳)
居住地:宮城県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:200万円
現在の貯蓄額:預貯金500万円、リスク資産3000万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金38年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万5000円老齢厚生年金(厚生年金):11万5000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金7万3000円
配偶者の年金や収入:なし
「生活を維持するには非常に厳しい」
現在の年金額について「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「生活を維持するには非常に厳しい」と語っています。
ひと月の支出は、3人暮らしということもあり約「35万円」。年金だけでは「ほとんどの月で足りない」と回答されています。
「家業を継いだことで毎月5万円の赤字」
同居家族の収入は不明ですが、年金で足りない支出については、「アルバイト(詳細は不明)で月1万円位」と「貯蓄の取崩しで月5万円位」補填しているという投稿者。現役時代は会社員だったご様子で、リタイア後にご実家の稼業を継がれたそう。
ただ現状は厳しく「農業を家業として継続するも租税公課(※事業税や固定資産税などの項目)や農機具等の減価償却費で全くの赤字経営」が続いているとのこと。
現在、家業では「月5万円程の赤字」になっていると記載されています。
「今さら貯蓄から投資と言われても遅い」
日々の支出について、「固定費の水道光熱費で節約に注力しており、又食料品については出来るだけ自炊により支出を抑えるようにしております」とコメントする投稿者。それでも「毎月の生活費の工面に追われ、年金だけでは到底賄いきれない金額で、非常に不安に思っております」と胸の内を語ります。
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには、「若い頃から投資について関心を持って、投資信託等に積立をしておけばよかったのではないかと思いました」と挙げるいっぽうで「今頃、貯蓄から投資とお題目を並べても遅い感じがします」とも。
ただ、苦しい年金生活の中でも「(年金が支給される)偶数月の15日は楽しみの日となっております。その日は細やかながら、母親が好きなお寿司をスーパーで買って食卓を飾ります」と楽しみを教えてくれました。
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