ここではAll Aboutが9月から募集している「資産運用の成功体験エピソード」から、ほかの方が資産運用にどのように取り組まれているのかを紹介。
他者の資産運用エピソードを通して、ご自身の運用方針を決めたり顧みるきっかけになると幸いです。
57歳・資産4300万円女性の資産運用のきっかけと取り組み方
今回は福岡県に住む57歳女性の資産運用エピソードを見ていきます。■家族構成
夫と二人暮らし
■金融資産
世帯年収:本人650万円、配偶者300万円
世帯金融資産:現預金1600万円、リスク資産2700万円
■リスク資産の内訳
つみたてNISA:400万円(2人分)
iDeCo:120万円(1人分)
投資信託:250万円
米ドル建てETF:100万円
NZドル建て社債:80万円
米ドル建て個人年金:140万円
その他:630万円
企業型DC:1000万円
35歳あたりから投資を始めたという今回の投稿者。
「当面使わないと思われるお金が100万円できたときにCiti Bankでキャンペーンをやっていたのがきっかけです。公私ともに動きが取れなかった35歳頃、自分以外に動いてもらえるものが100万円しかなかった。今思い出すととても苦しい時期でしたが、なにか新しい行動をしたいと考え、たまたま労力が少なくできたのが投資信託の購入でした」とのこと。
また「当時は運用の目標は全くありませんでした。そんな心の余裕が無かったのが本当のところです。今の目標は定年退職までに不労所得を年間100万円にすることです」とも語ります。
57歳・資産4300万円女性の具体的な資産運用の実践方法は?
ではどのように運用を実践していったのでしょうか。いただいた情報を抜粋すると、・最初は投資信託を100万円購入
・その後10年間くらいは少額の円ドルの外貨取引のみ行う
・45歳頃から投資信託の購入の他に、外貨建て変額保険、仕組債購入、外貨預金(ドル、NZドル)開始
・4年ほど前から投資信託の積立購入を開始
とのこと。
「仕組債は全額償還済み、NZドルは債券購入で使い切りました。それ以前はスポットで人生初の購入を含めて3回しか買っていません」
うまくいった秘訣には「リスク資産のうち半分は流動性の低いものにしたことが結果として良かったです。35歳頃は投資信託含め個人資産は300万円程度でしたので、不動産を除いて22年間で9倍に増えました」と回答。
また投資の基本スタンスは「ほったらかし」とのことで「単純に割り振る労力がほんの少ししかないのでそうなりました」と答えています。
57歳・資産4300万円女性の今後の運用目標は?
20年以上の運用で資産が着実に増えていった投稿者。「資産が1000万円くらいまで増えると、いままで以上にお金を丁寧に使うようになりました。何にいくら使っているかはエクセルで大まかにまとめ、1年に一回は数字を眺めるようにしました。これはお金を貯めるためではなく、どうお金を使っているのかを知りたかったからそうした、というのが正しいです。いわゆる家計簿はつけたことはありませんが、いまのところつける必要はあまりないなと思っています。3000万円あたりまでくると次はどうしようかなと考えはじめ、そんなところにコロナ禍で在宅勤務が主になり、通勤地獄から抜け出し落ち着いた生活をすべく不動産を購入しました」とのこと。
今後は「こつこつ積み立てをしながら、流動性の低い資産の比率を下げていくつもりです。投資信託を取り崩すのは抵抗があると思うので、新NISAを活用して個別株を購入し目に見える配当金を少し得られるようにしたいです」。
これから投資を行おうとしている人へは「レバレッジをかけずに、少額で、いろいろやってみるのが一番です。期待したような利益が出ないことも多いですが、それも人任せにした結果なので納得できますし、少しでも利益があれば有難く感じます。資産運用しなければ読むこともない文章を読むのも楽しいですし、読めば、こんな仕事があるのか!という好奇心もわきます。なにもしなければ貯金は増えませんので、少しの勇気をもってチャレンジしてみてください」とコメントされていました。
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