ここではAll About編集部が9月から募集している「家計改善の成功体験エピソード」から、家計改善に取り組むきっかけとなった出来事やその過程を紹介。
いろいろな方の家計改善エピソードを通して、ご自身の家計を振り返る参考になると幸いです。
54歳専業主婦が結婚3年目に家計改善に取り組んだ理由
今回は、大阪府に住む54歳女性の家計改善エピソードを見ていきます。■家族構成
夫と二人暮らし
■金融資産
世帯年収:配偶者1000万円
世帯金融資産:現預金8000万円
■月の支出
住居費:3万5000円
食費:5万5000円
家事生活費:1万円
水道光熱費:1万1000円
通信費:5000円
趣味教養娯楽費:1万5000円/ドイツ語学習、手芸、絵など
小遣い:-
保険料:7万5000円
投資額:-
その他の支出:お中元などに約2万円
■家計改善のきっかけと目標
きっかけ……結婚3年目の時、夫の勤務先が民事再生(破産法11条)でボーナスがカットされた
目標……自然と無駄遣いしなくなること
今回の投稿者は54歳の専業主婦の方。今から20年ほど前に家計改善をするきっかけがあり、それ以降、習慣が続いているとのことです。
「夫の勤務先が破産法11条になりました。ボーナスがその時期なくなりました。今の家に引っ越した翌年に勤務先がそのようになり、住宅ローンがあったし、マンションなので管理費も必要ということでとにかく今まで通りではダメだと。結婚して3年目くらいでした」
想定していた収入が大幅にカットされることになった投稿者。
「自分も若かったのですぐアルバイトをしました。ただ、穴埋めにはなりませんでした」
そのため家計を改善することを決めたと言います。
節約や生活の工夫などリアルな家計改善の方法は?
ではどのように家計改善に踏み切ったのでしょうか。まずやることとして、「メインバンクの通帳から、毎月引き落とされる金額を減らしていこう」と設定。
手始めに月10万円の返済で残り700万円ほどだった住宅ローンの完済に着手。「徹底しました」との言葉にあるように2年で返済が完了。
ローン返済の途中で「夫の勤務先の状態が通常に戻り」ボーナスも出るように。それでもここから徹底して節約を続けていきます。
引き落とし金額を減らすために行ったこととして、
・NHKの受信料を共済の還付金で補う
・クレジットカードの年会費を組合の健康チャレンジで手に入れたQUOカードを金券ショップで現金化し支払う
・水道代は個人向け国債5年ものの利子で補う
・娯楽はメインバンクがくれる美術館チケットなどで済ます
という今でいうポイ活や配当生活のような工夫を実践。
また、
・電球が5個あれば3個だけつけて節電
・エアコンは使わず首に保冷剤を巻く(20年前はこれで過ごせていたとのこと)
・電気を20アンペアで契約
・車は乗らずどこへいくのも歩く
・10年間美容院に行かず自分で髪を切る(今は通っている)
・10年ほど洋服を買わず母のお下がりや自分が会社員時代に買った服で済ます(靴は2万円ほどのものを20年はき続ける。冠婚葬祭はハイブランドを着る)
というかなりミニマムな暮らしをされていたそう。
「とにかく通帳から毎月毎月引き落とされるのが嫌で、1項目づつ、利子や配当、QUOカードや図書カードの換金をあてていきました」と語る投稿者。
「医療費が歯医者だけだったのもラッキーでした。そうしてお給料を頂いたら引き落とされるものが少なく貯金にまわせて改善できました」
結婚3年目から家計改善を徹底した54歳専業主婦の今後の目標は?
かなり徹底した節約生活に思えますが「若いとなんでもできるので、節約のしがいがあります」と投稿者は振り返ります。今では「自然に無駄遣いをしなくなりました」。また「100円ショップも高く思えます、手作りでなんとかなります。まず買わない。作れるものは作ります」とコメント。
一方で54歳になった今、違った考え方もあるそうで、
「美味しいものは身体に良ければ高価でも買います。54歳ともなると元気なのはあと20年もない」。
また「人付き合いが悪く」なりがちなため、「これではいけないと思いボランティアを始めました。楽しいです」と記載されています。
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