レディースファッション

コスパ服とは?1回着用あたりの価格をGUで検証

あなたが購入した服は、1回の使用あたりいくらですか? 何回着れば元がとれたと感じられるでしょうか? 今回は、GUのアイテムを検証材料に1回あたりの使用価格を試算し、元がとれると思える着用回数を考えてみました。また、服は着れば着るほどコスパが上がります。たくさん着ることができる服の条件とは何か? 本当の「コスパ服」を見つけるコツをお伝えします。

高幣 素子

執筆者:高幣 素子

レディースファッションガイド

今シーズンにぴったりの服がほしい、コスパ良く!

 
GUコスパ服

コスパのいい服(コスパ)とは、そもそもどんな服を指すのでしょうか? ただ価格が安い服を買うだけだけでは、むしろ損している可能性があるかも。


秋冬ものが本格的に欲しくなる今日この頃。トレンドアイテムは、コスパよく買いたいですよね? ところでそもそも「コスパのいい服(コスパ服)」とは、どんなものを指すのでしょうか?

結論を言うと、品質が良くて被りが目立ちにくく、かつ安い服。支払った金額よりも価値があったと感じられるお洋服です。ユニクロやGUのアイテムの多くも、「コスパ服」と呼ばれています。
 

高品質で被りが目立ちにくく安い「コスパ服」の見つけ方

今回はコスパ服を見つけるコツを、GUのアイテムをもとに紹介します。さっそくですが、コスパ服を見つけるためには、まず安さ以外の2つのポイントを意識しましょう。
 
  • 高品質、つまり年齢相応の素材や縫製かどうか
若年層は多少安っぽい素材の服でも、年齢相応にかわいく着こなすことができます。ところがアラフォー女性の場合、安っぽい素材や縫製の服を着るとくたびれた印象になってしまいます。さらには年相応に見えず、痛々しいコーデになってしまうおそれも。 そんな失敗をしないように、大人の女性らしく品のある素材や縫製を見極めましょう。

例えばボトムスなら、硬質な素材が高級感もあり、大人の女性にもぴったり。またほつれがなく、縫製が丁寧なものを選びましょう。
 
  • GU被りしない、もしくは被っても目立たないデザインかどうか
ここ数年、街のあちこちでユニクロやGUのアイテムを使ったコーデをよく見かけます。特徴的なデザインだと、被ったときに一目でバレてしまうかも。アラフォー女性からすると、それはちょっと恥ずかしいですよね。そこで被った場合も目立ちにくい、シンプルなデザインのものを選ぶことをおすすめします。

以上2つのポイントを意識しながら、価格の安さとコスパの良さについて調べてみましょう。
 

ワンシーズン着倒すとして、1回着用あたりの価格を考えてみよう!

コスパの良さを確認するため、(服の金額)÷(その服を着る日)を計算して、1回あたりの価格を出してみます。算出した金額を安いと感じられれば、元はとれたと思って良さそうですね。

ガイドの場合、平日ランチ1食あたりの予算を500円と考え、この金額以下であれば安いと感じられます。

ガイドが購入したルミノアのボーダーカットソーは、販売価格1万1000円。ワンシーズンで10回着用したので、1回あたり1100円でした。1回あたりの価格をランチ代の500円以下でおさめるためには、あと10回以上着る必要がありましたね。ワンシーズンは3か月ですから、月に6回以上着ればいい計算です。つまり、週1回以上着ることになります。

このように考えていくと、高価な服は次のシーズン以降もどれだけ着るかと慎重になりますよね。


では実際に、GUで販売されている商品で1回着用あたりの価格を検証してみましょう。
こちらのサテンギャザーネックブラウス(長袖)BBは、1990円です。
GUアイテム

(出典:GU
スタンドカラーは昨年からのトレンド。今年はブラウスでよく見かけます。オンラインショップではワインカラーが売れ筋のようでしたが、店頭で見ると、ブラウンも使えそうな印象でした。薄手のブラウスは真夏以外も使えるので、コスパアイテムと言えます。


このアイテムを週1回着るとすると、秋冬シーズン(10月から3月の6か月間)で合計24回着ることができ、1回あたり82円と算出できました。

1回の着用代が100円を切るとは、驚異のコスパですね。そして冬を越して春シーズン(4月から6月)の3か月も着るとすると、さらに着用回数が12回増えて、1回あたりの価格は55円になります。私が基準としているランチ代500円の約10分の1の価格。とってもお得に感じますね。


続いてストライプシャツワンピース(長袖)でも検証してみましょう。こちらは2290円です。
GUアイテム

(出典:GU
シャツワンピはどんなシーンも活躍する鉄板アイテム。そのまま着たり重ね着したり、さらっと羽織ったりしても様になります。こちらのストライプワンピは、真夏以外は使い勝手がよいと感じました。コスパ服の可能性が高いです。


真夏を避けた10月から6月まで毎週1回、合計36回着るとすると、1回あたりの価格は83円です。ちなみにこちらはアイロンをかけなくても着用できるので、お手入れの手間もかかりません。

お手入れの手間がかからないことも、着倒すためには地味に欠かすことができないポイント。お手入れに時間をかけられない人は、アイロン要らずの素材や丸洗いできる生地かどうかも購入前に確認しておきましょう。


最後に1990円のチノストレートパンツで検証します。
GUアイテム

(出典:GU
硬質な素材感とセンタープレスが上品な印象のパンツ。アンクル丈できれいめに使えると予想しました。ウエストがハイライズなので、トップスをタックインしてスッキリとしたコーデで使用するのがおすすめです。今季だけではなく、次の秋冬にも使えると思いました。生地が厚手で夏は暑そうですが、春秋冬に重宝するはず。


こちらは10月から6月まで週に1回、合計36回着ると1回あたりの価格が55円です。このように1回着用あたりの価格を検証していくと、ラグジュアリーブランドの服を買うのを躊躇しそうですね。ガイドは何年着れば元が取れたような気持ちになれるかと、慎重になります。
 

コスパ服と呼ばれる服の見つけ方おさらい

ここまで「コスパ優秀」と言われるGUのアイテムの実際のコスパを検証してきました。ここで改めて、「コスパ服」がどのような服を指すのかおさらいしてみましょう。コスパ服とは、高品質で被りが目立ちにくいデザイン、そしてお手頃な価格の服のことを言います。品質、デザイン、価格はそれぞれ具体的に以下のものを探すと良いでしょう。
 
  • 高品質の条件
真夏や真冬以外の長い期間着ることができるコットンや化繊素材
シワになりにくかったり丸洗いできたりするなど、お手入れが簡単な素材
ボトムスなら、年齢相応の高級感がある硬質な素材
ほつれがないなど丁寧な縫製
 
  • デザインの条件
被ってもバレにくい、シンプルでベーシックなデザイン
似たようなデザインのものが大量に出回っていないもの(例えばガウチョパンツは大流行して街でよく見かけるので、被りコーデに何度も遭遇する可能性があります)
 
  • 質やデザインを考慮した上でのコスパの計算方法
(服の価格)÷(その服を着る回数)を算出して、自分が安く感じることができるもの(GUの場合、1回着用あたり100円以下がコスパ服と言えるのではないでしょうか。)


いかがでしたでしょうか? 1回着用あたりの価格を試算すると、購入したい服が自分にとって高いのか安いのか、よく実感できると思います。

もちろん、服を選ぶ基準はコスパだけではありません。出番が多いわけではないけれど、気分があがるとっておきの服を買うことも、ファッションの楽しみ方のひとつです。ただ安い価格の服を買うときに「安いからいいや!」と買ってしまったけれど、たった1回しか着なければ、「コストは500円以上」の計算になってしまうかもしれませんよね。コスパの良さをメリットに服を選ぶときには、ぜひこのような考え方をしてみてはいかがでしょうか?

プチプラと呼ばれる服が溢れる時代だからこそ、買い損をしないようにぜひ参考にしてみてくださいね!
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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