髪が濡れているときがクセ毛を正すとき
「前髪がうねる」「えり足がハネる」「横の毛が波打つ」など、悩んでも悩み切れないのがクセ毛です。長年付き合っているので「もう仕方ない」と、諦めている人もたくさんいます。クセ毛を細胞レベルから治すことはできないけど、スタイリング次第で伸ばすことや収まりをよくすることは可能です。キモとなるのがドライ。なぜかというと、髪は濡れているときにコントロールしやすくなるという特徴があるからです。つまり、乾かし方によってクセが伸びるというわけです。ヘアスタイルの80%はドライで決まると言われる理由はこのためなのです。クセ毛を目立たなくするドライ法をマスターして、言うことをきかない髪の悩みから解放されましょう!
前髪から開始!左右から交互にドライヤーを当てる
根元をタイトに抑えたいところからスタート。顔まわりとえり足がそれに該当しますが、生え際のうねりが強く、印象により深く関わる顔まわりから始めます。前髪のクセをフラットにする場合、一方向からだけのドライはNG。これではクセ毛特有の割れやうねりは解消できません。手グシを使いながら、左右両方から交互にドライヤーの風を当てていくことが大切です。これによって割れやクセが取れていくのです。ドライヤーを持ち変えなくてはいけないので面倒ですが、慣れていきましょう!
前髪の根元を押さえて上からドライ
前髪をおでこにつけるように手で押さえ、上からドライヤーを当てます。これによって根元の浮きを抑えることができます。
前髪の毛先に方向性を与える
前髪にまとまり感を出すために、毛先をサイドへと流します。流す方向はつむじの渦巻きに合わせるとやりやすいです。このときドライヤーの風を中間~毛先に当てるようにしましょう。前髪の毛先を手で包み込んで丸みを作るように乾かすと、うまく方向づけができます。
首に添わせるようにえり足をドライ
前髪の次はえり足です。手のひらでピタッと押さえた状態にし、上からドライヤーの風を当てるのが常套手段。えり足はハの字に生えています。無理に真下におろそうとすると根元が膨らんでしまうのでNGです。むしろハの字に乾かしたほうが、スッキリ見えるし、トップや後頭部とのバランスでメリハリが生まれるのでオススメです。
トップはボリュームが出るように!
次はトップへと移行します。トップはボリュームや動きを出したい場所。ここの根元が抑えられていると、顔が大きく見えてしまうので気をつけたいところです。ふんわりと乾かしてください。一方向のみからのドライヤーでは割れやうねりは取れないので、前髪の1同様、まずは左右両方から風を当てるようにしましょう。
指で挟みながらカールを作るようにドライ
さらに、毛先に丸みをつけるために、中間~毛先を指に挟んで内側にカールを作るようなイメージで乾かしていきます。このとき根元を引っ張るとテンションがかかってうねりが取れやすいです。ドライヤーの風は髪の中間に当てましょう。
ドライ終了!
ここからワックスづけに入っていくこととなります。ワックスをつけたら、せっかく伸びたクセが元に戻るのではないかと思うかもしれませんが、実は逆。つけないと時間の経過とともにクセが戻ってしまいます。ワックスは髪の内側までしっかりとつけていきましょう。そしてイメージどおりのヘアスタイルを完成させてください。表面だけにつけて終わらせても、やはりクセが出てきてしまうので気をつけましょう。
注意点として、前髪へのワックスは最後にしましょう。手に残ったわずかな量でつまんだり流したりしてサラッと仕上げると、やり過ぎ感が出ず、ナチュラルに仕上がるのでオススメです。ワックスのハードさにもよりますが、しっかりつけても夕方になるとクセが戻るケースもあります。仕上げとしてスプレーを振ってあげるのもいいでしょう。
クセ毛は確かにデメリットですが、それでヘアスタイルを諦めてしまうのはナンセンス。上記のドライ法でクセ毛をコントロールし、やりたい髪型にチャレンジしてください!
撮影協力/丸田拓朗さん(mailo)
【関連記事】