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PCやスマホと繋がる超小型モバイルプロジェクター

わずか169gのボディにバッテリーも内蔵し、ケーブル一本でスマートフォンやPCと接続できる小型のモバイルプロジェクター。ミニ三脚なども付属し、場所を選ばず手軽に映像出力が可能。ビジネスシーンはもちろんのこと、スマートフォンの映像を天井に投影して、動画を楽しむといった使い方も可能。ポケットサイズでいつでも持ち歩くことができるから、使いたいときにサッと取り出して映像を映し出すことができる。

コヤマ タカヒロ

執筆者:コヤマ タカヒロ

デジタル・白物家電ガイド

今やビジネスシーンでは一般的なのが、PCの画面をプロジェクターで大画面に照射し、みんなで見るというスタイルだ。大きなプレゼンのときはもちろんだが、最近では小さな商談でもプロジェクターを使うことが少なくない。

ただし、それは会議室にプロジェクターが用意されているか、プロジェクターを持ち歩いてる場合に限られる。このため、場合によっては「プロジェクターを持ってくれば良かった」と後悔するシーンも少なくない。しかし、キヤノンの「ミニプロジェクター C-5」があればそんな失敗も解決できる。

製品写真

キヤノン「ミニプロジェクター C-5」


「ミニプロジェクター C-5」は質量わずか169gのプロジェクターだ。ボディは手の平サイズで、ポケットに収納することも可能。一般的なスマートフォンと比べてほとんど大きさは変わらない。

このサイズながら最大約3時間映像を投影できるバッテリーとスピーカーを内蔵。付属のケーブルでPCやスマートフォンと接続するだけで、映像を映し出すことができる。

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背面にHDMI端子、ヘッドホン端子、電源端子が並ぶ。


入力端子はミニHDMI端子(MHL対応)を搭載。付属のHDMIケーブルを移用することでPCやAV機器などのHDMI出力端子を搭載した機器は簡単に接続が可能。スマートフォンとの接続用に、ミニHDMI-microUSB端子のケーブルも同梱されており、MHL出力に対応したスマートフォンと接続することで映像出力ができる仕組みだ。

実際に接続して映像を出力してみる

では実際に「ミニプロジェクター C-5」を実際に接続して映像を出力してみよう。まずはノートPCと接続する。これは前述の通り、付属のHDMIケーブルで接続するだけなので簡単。

製品写真

付属のミニHDMI-HDMI端子ケーブルを利用する。


本体を三脚で固定して壁に垂直に位置するように設置し、電源をオンにする。するとPCの画面が壁に映し出される仕組みだ。

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電源を入れたら、レンズ横のダイヤルでピントを合わせることができる。


このとき注意したいのが、「ミニプロジェクター C-5」の解像度が640×480(VGA)と低いことだ。ノートPCの画面とプロジェクターで出力する画面を同じ(複製)に設定しているとPCの画面もこの解像度になってしまうのだ。これでは使いづらいので、デュアルディスプレイ(拡張)の設定に切り替えることで、PCの画面はそのままの解像度表示することができる。

あとはプレゼン資料のウインドウなどをプロジェクター側に表示することで、必要な情報だけを映し出すことができる。

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付属の三脚を使って本体をセット。ノートPCとHDMIケーブルで接続。


「ミニプロジェクター C-5」の明るさは50ルーメンでコントラスト比は800:1だ。このため、大型プロジェクターと比べると映像は暗めだが、薄暗い環境なら十分な明るさだと感じられた。照射距離が2mを大きく超すとちょっと暗く、1~2mの距離で写すのが実用的だ。この場合、画面サイズは30~50インチといったところだ。

続いてスマートフォンに接続する

スマートフォンとの接続では付属のMHLケーブルを利用する。利用しているスマートフォンがMHL出力に対応している場合は、付属のMHLケーブルで「ミニプロジェクター C-5」とスマートフォンを接続するだけで映像を出力できる。国産メーカーのキャリア端末なら、その多くが、MHL出力に対応しているはずだ。

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スマートフォンと接続するときは片方がmicroUSB端子になっているケーブルを利用する。


海外製端末やタブレットなどで対応していないモデルを接続する場合は、付属の5to11変換アダプターを利用して接続する。また、iPhoneやiPadを接続する場合は、別売のLightning-Digital AVアダプタを用意する必要がある。

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スマートフォンと「ミニプロジェクター C-5」を接続した所。


スマートフォンでの映像出力は、ノートPCのように解像度の調整などが不要なので、サッと使える印象だ。たとえば、プレゼン用のPDFファイルなどの各種資料をDropboxやEvernoteなどクラウドサービスに保存しておけば、スマートフォンからそれらにアクセス、大画面に照射するといったことができる。

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スマートフォンからの映像を壁に映し出したところ。これで40インチ前後の大きさで投影できた。


注意したいのが、スマートフォンを操作するときに「ミニプロジェクター C-5」を動かしてしまわないこと。非常に軽いため、ちょっとケーブルを引っ張るだけで本体が動いてしまい、画面表示がずれてしまうといったことがあった。

プライベートシーンでも楽しい

コンパクトプロジェクターといえば、ビジネスユースという印象が強いが、「ミニプロジェクター C-5」はプライベートでも活用できる。たとえば、スマートフォンから動画サイトなどにアクセスして、壁に映写して見るといったことが可能。ベッドの天井に映し出して、寝ながら観ると行ったこともできる。

そういったときでも最大3時間のバッテリーを内蔵しているため、PCやスマートフォン以外と接続する必要がないのが便利。「ミニプロジェクター C-5」は仕事に、プライベートに、あるとちょっと便利で楽しく過ごせる。そんなアイテムと言えそうだ。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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