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ノートPC+αでデュアルディスプレイを持ち歩く

今回紹介するのは、ノートPCと接続するだけで簡単にデュアルディスプレイ化できる外付けディスプレイです。PCのUSB端子からの給電で動作できるため、モバイルシーンでも活用できます。10点マルチタッチによる操作にも対応しており、タッチ非対応のノートPCでもタッチ操作が可能。フルHD解像度に対応しており、出張先のホテルなどでも広い画面で効率的にPCが利用できるようになります。

コヤマ タカヒロ

執筆者:コヤマ タカヒロ

デジタル・白物家電ガイド

PCでの作業効率を追求するときに、導入するユーザーが多いのが、デュアルディスプレイ。PCに複数の液晶ディスプレイを接続することで、より広い作業エリアを確保することができます。複数のウインドウを同時に開いておいたり、作業用の画面と、ブラウザを表示しておく画面を分けるなど、さまざまな使い方ができます。

しかし、デュアルディスプレイは基本的にデスクトップPCなど据え置きスタイルで使えるものでした。普段、デュアルディスプレイで作業している方も、外出時や出張先などではノートPCの1画面で作業することになります。しかし、これでは作業効率が大幅に落ちてしまうのも仕方がありません。

そこでおすすめしたいのが、ノートPCでも使えるモバイル用ディスプレイです。
製品写真

GeChic Corporation「On-Lap 1303I」(発売元テックウインド)


外出先でも作業効率が大幅にアップ!

テックウインドが6月下旬より発売した「On-Lap 1303I」はモバイルシーンで使えるデュアルディスプレイ用の液晶です。画面サイズは13.3型ワイドで、解像度はフルHD(1920×1080ドット)に対応。一般的な11~13型クラスのノートPCと接続すれば、画面の広さを1.5倍~2倍に拡大することができます。

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本体側面には充実した端子が並ぶ。スピーカーも搭載している。


ノートPCとは2本のケーブルを利用します。まずは映像を入力するためのケーブル。映像入力端子としては映像入力はHDMI/VGA/Mini DisplayPortを用意しており、利用しているPCに装備する端子に合わせて選ぶことができます。多くの場合はHDMI接続を利用することになるでしょう。

そして、もうひとつが電源を供給するためのUSBケーブルです。付属のケーブルはPC側が2系統に分岐されており、2つのUSBポートから安定した電源の供給を受けられるようになっています。

さらにマルチタッチに対応した「On-Lap 1303I」ではUSBケーブルよりタッチ操作の情報をやりとりしています。このため、Windows PCと接続した場合、特にドライバーソフトなどをインストールすることなく、すぐにタッチ操作ができます。

製品写真

付属ケーブルの一部。USBケーブルで電源とタッチ操作を伝える仕組み。


液晶ディスプレイは視野角が広く、コントラストの高いIPS方式を採用。画面は非常に明るく、見やすいのが特徴です。

ノートPCに接続してみました

早速、「On-Lap 1303I」を筆者が普段より使っているNEC Lavie Z(2013年モデル)に接続してみました。同モデルは右側にHDMI端子とUSB端子2基が並んでいるので、接続端子が並べられてケーブルの接続はしやすかったです。

製品写真

ノートPCの電源、HDMI、USB端子にそれぞれのケーブルを接続。


ただし、PC側にUSB端子が2基しかなく、それが埋まってしまうのがちょっと気になりました。USBメモリなどを読み込む必要がある場合、その都度、「On-Lap 1303I」を取り外す必要があります。ディスプレイ側にUSBハブ機能などがあると安心できるのですが。

「On-Lap 1303I」の質量は約900g。さらに保護カバー兼スタンドが320gあり、総質量は約1220gとなります。LaVie Zが795gなので、2台合わせて持って約2kgということになります。デュアルディスプレイができる質量としては納得できますが、ノートPCが1kg台後半のモデルだと合わせて3kgに達します。一緒に持ち歩くノートPCとの組み合わせは重要だと言えそうです。

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13.3型ワイド液晶が2枚になり広いエリアが使えるようになった。


一緒に使ってみた感想は「快適」の一言です。筆者は普段使っているメイン環境でデュアルディスプレイを使っていることもあり、ノートPCの液晶だけで仕事をするのは若干不便に思っていました、しかし、「On-Lap 1303I」と組み合わせることで、画面が一気に広くなったと感じました。これは単に液晶画面の解像度が上がるだけでなく、ディスプレイが2つあることによって使い分けできる便利さが大きいと言えそうです。

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「On-Lap 1303I」の角度は3段階に変えられる。


また、「On-Lap 1303I」の角度が3段階に変えられるなど細かな使い勝手がいいのも魅力です。単に画面を表示するためのディスプレイとして使うときはノートPCの液晶と角度を合わせて、タッチ操作をするときは倒して使うといった使い分けができました。

製品写真

タッチ操作ができるのも便利。ちょっとした手書きなども可能となる。


元々使って板ノートPCが軽かったことで、日常的な持ち歩きもできました。国内外での出張時には是非持って行きたいと考えています。

デジカメやスマホなど、PC以外も繋がる

「On-Lap 1303I」が便利なのが、ノートPC以外も接続できることです。たとえは、ゲーム機やデジタルカメラなど、HDMIで映像出力ができる機器なら、自在に映し出すことができます。

ノートPCと接続して仕事をして、それが終わったら、ゲーム機を接続するといった使い方もできるのです。USBケーブルを装着できるACアダプターも付属しているので、「On-Lap 1303I」はノートPCからの給電だけでなく、コンセントからの給電でも動作できます。

製品写真

スタンド兼カバーが付いており持ち運び時は画面を保護できる


また、著作権管理技術である「HDCP」にも対応しているので、DVDなどの映像も問題なく表示できます。

外出先でのノートPCの作業効率をアップしたいと考えているなら、「On-Lap 1303I」は是非おすすめしたい製品だと言えます。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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