ハーレーダビッドソン/ハーレーダビッドソンの車種情報

キングオブハーレー FLHRC ロードキング クラシック(2ページ目)

数あるハーレーのモデルのなかで唯一『王』の名が冠されたのがこのロードキングクラシックです。カンパニーの歴史を背負う偉大なモデルの神髄に迫ります。

田中 宏亮

執筆者:田中 宏亮

バイクガイド

日本人向きではない足着きはカスタムで国産シートに!

FLHRC ロードキング クラシック

FLHRC ロードキング クラシック

改めて言うのもなんですが、やはりデカい。近年のハーレーダビッドソン モデルは足着き性を良くするためか、はたまた流行からか、全体的にローダウン(車高を下げる)傾向にあります。ところがこのロードキング、身長174cmの私がまたがっても、ややカカトが浮くほどの足着きです。他モデルに比べてしっかりと高さが確保されている(走行時、バイクを倒し込んだ際のバンク角を保つため)ということもありますが、大きな要因はシートの横幅が広いことでしょう。
上から見たロードキングのノーマルシート

上から見たロードキングのノーマルシート

ハーレーダビッドソンはアメリカのモーターサイクルメーカーで、それぞれのモデルはアメリカ人のために作られています。カンパニーが想定する標準的なユーザー層は身長180cm近い(我々日本人から見れば)大柄な体型で、これほどシートの横幅が広くとも、彼らは難なく足を真下に降ろせちゃいます。しかしアメリカ人ほど体躯に恵まれない日本人にとって、これは割りと大きな問題なのです。シートの横幅が広いということは、跨がった際、太ももが外に開いてしまい、足はガニ股のようになります。そうすると、真っ直ぐ足を真下に降ろしたくても降ろせなくなるのです。これが小柄な女性ともなると、バイクを起こす際にサイドスタンドを払うのも困難になります。
FLHRC ロードキング クラシック

FLHRC ロードキング クラシック

「じゃあ、ロードキングがどれだけ魅力的でも、乗りづらいんじゃ意味がないじゃないか」

……もちろん解決策はあります。それはシートを換えることです。

シートの横幅が広いのなら、ここを細くしてやればいいのです。そうすれば、足はスムーズに真下に降ります。そのカスタムシートを選ぶ(探す)際に重要な点は、日本人の体型を考慮したシートメーカー……いわゆる国産シートメーカーを選ぶことが重要です。カスタム用のシートは世界のいろんな国々から輩出されていますが、アメリカのメーカーが日本人の体型を気にして開発することなどありません。シートひとつ換えるだけで乗り心地が激変するので、ロードキングだけでなくハーレーダビッドソン購入の際は、ぜひこうした点にも目を向けてみてください。

もっと遠くへ走りに行きたくなる! 旅情をかき立てる“道の王”

FLHRC ロードキング クラシック

FLHRC ロードキング クラシック

走り出して真っ先に感じることは、ダイレクトに伝わってくるパワフルなツインカムエンジンの鼓動。ダイナやソフテイルといったツインカムモデルは他にもありますが、やはり排気量1689ccのパワーはまるで質が違います。日本における排ガス規制の観点から、このツインカム103エンジンはそのパワーを最大限に発揮できてはいないのですが、インジェクションチューニングをかけて潜在能力をめいっぱい引き出せたら一体どんな走りをするのか……。そんな境地にたどり着きたいと思わせてくれるほどの可能性まで感じさせてくれました。
ハーレーの伝統的なヘッドライトまわりにクラシカルなタイヤ、そしてツーリングパッケージと、ロードキングはその名に恥じないモデルです

ハーレーの伝統的なヘッドライトまわりにクラシカルなタイヤ、そしてツーリングパッケージと、ロードキングはその名に恥じないモデルです

バイクに乗り馴れていない人が乗ると、このビッグボディとパワフルな走りをコントロールするだけで疲れちゃうかもしれませんが、低重心で安定感があるので、直進走行能力はバツグンに高い。これでハイウェイを駆け抜けるときの快感といったら、他モデルでは得難いものがありますね。完全装備のウルトラで北海道や九州を走破するのも楽しいのですが、このロードキングはひと味違った旅情をかき立ててくれる雰囲気をまとっています。
HARLEY-DAVIDSON FLHRC Road King

HARLEY-DAVIDSON FLHRC Road King

実際に走っていると、ちょうど目線の先にウインドスクリーンのトップエンドが来ており、そこで景色が見切れてしまうので視界確保の邪魔になるなど、気になる点もチラホラ。アメリカ人ほどの身長がないための弊害ではありますが、これもウインドシールドを換える or ちょっとカッティングしてやる、などの対応で解決可能。“アメリカ人のためのモーターサイクル”に乗るわけですから、そこは日本人らしく柔軟に対応すれば問題ないでしょう。

カンパニーが王冠を授けたFLHRC ロードキング クラシック。そのハーレーダビッドソンらしい風貌とともに日本中を走ってまわりたいというアグレッシブな人に注目してもらいたいモデルですね。

[HARLEY-DAVIDSON FLHRC SPECIFICATIONS]
FLHRC Road King Classic

FLHRC Road King Classic

全長/2450mm
全幅/960mm
全高/1430mm
ホイールベース/1,625mm
加重時シート高/715mm
車両重量/371kg
エンジン型式/Air-cooled, Twin Cam 103
排気量/1689cc
フュエルタンク容量/22.7L
フロントタイヤ/MT90 B16 M/C 72H
リアタイヤ/180/65 B16 M/C 81H
メーカー希望小売価格(消費税込)/[モノトーン] 286万円
(2014年9月現在)

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます