マネーで学ぶ英語/マネーで学ぶ英語

ドラッカーが予言する日本株の未来

今回は最近またブームが起こってる経営学者、ピーター・ドラッカー氏の発言から。経営学者や起業家だけしかあてはまるけど、投資で設ける役には立たないのでは?と思うかもしれませんが、実はドラッカー氏は、未来を予測するかなり確実な方法論も残しています。

執筆者:木田 知廣

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今日のスピーチ Today's speech

The best way to predict the future is to create it.

未来を予言する一番良い方法は、自分の手で創り出すことである

今日の重要表現 Today's high light

The best way to predict the future is to create it. 「未来を予言する一番良い方法は、自分の手で創り出すことである」

最近またブームが起こってる経営学者、ピーター・ドラッカー氏。様々な名セリフで知られていますが、その中でも一番有名なのがこれ。表現はいたってシンプルなのに含蓄を含んだ言葉なので、原文をそのまま憶えちゃってもいいくらいです。一見すると、“predict”という英単語が難しく見えるかもしれませんが、「前もって」を意味する“pre”と、“dictionary”(ディクショナリー:辞書)なんかでも使われていて、「言葉」を意味する“dict”がくっついたものと分かると「予言」という意味にピンと来ますね。

今日の英文解説 Today's explanations in English.

「うーん、そうは言っても…」と、ドラッカー氏のお言葉を聞いた投資家なら思うかもしれません。たしかに、言ってることはカッコイイし、偉大な経営者や起業家にはあてはまるんでしょうけど、株で儲ける役には立たないですものね。それよりもうちょっと実際的な手法はないの?と言う人のためにも、実はドラッカー先生は未来を予測するかなり確実な方法論を残しているのです。それは…。
人口ピラミッドを考えること。たとえば、今日現在で、10歳の人が120万人、30歳の人が170万人、50歳の人が135万人いるとしたら、10年後の人口構成は簡単に「予言」できますよね?そう、10年間で亡くなる数万人を別にすれば10歳スライドして、20歳の人口が120万人、40歳の人口が170万人、60歳の人口が135万人です。
このような人口構成のデータにもとづいて未来の社会を描き出すと、移民による大幅なプラスや自然災害など大幅なマイナスがなければ、ほとんどハズれることはありません。未来の予測もかなり確実だし、投資に役立てることもできそうでしょ?たとえば、高齢化が進むのは誰でも知ってることだけど、今だと200万人ぐらいいる60歳の人口が10年後には135万人になると言うことは、経済活動にけっこうインパクトがありそうで…他の人が気づかない賢い投資につながりますね。
そう考えながら、ドラッカー先生のお言葉を思い返してみると…。“The best way to predict the future is to create it.”というセリフは文中に“create”とあるとおり、“creative”「クリエイティブ=独創的な」方法で未来を描き出せ、と言うメッセージなのかもしれません。
実はこれ、ドラッカー氏の言葉をチェックする時の要注意項目。というのは、彼の肩書きは、経営学者だけでなく、社会学者や「思想家」とも言われるぐらいで、その活躍の場はビックリするほど幅広いのです。そんなドラッカー氏のお言葉ですから様々な含蓄に富んでいて、本当のメッセージを見抜くためには、「原典」を英語でチェックできる方が便利なのです。

今日の話を経済の観点からみる Economic point of view

 

 

今回は、経済ダイヤモンドモデルの中で「株価ニアリーイコール景気」にフォーカスをあてました。10年ぐらいのタイムスパンで考えると人口構成から将来有望な業界が分かるのではないか、という意味合いと供に、一つの国の経済力はその人口に大きく影響される、と言うことも、我々は肝に銘じておくべき…なんて考えると、少子高齢化が予想される日本に投資し続けていいのか?という疑問もうかんできてしまいます。




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