Ruby/Rubyの基礎知識

pryを使ってRailsアプリケーションをデバッグする(3ページ目)

高機能なデバッガーであるpryの使い方を紹介し、pryを使ったRailsアプリケーションのデバッグ方法も解説します。

橋本 拓也

執筆者:橋本 拓也

Rubyガイド

Railsプロジェクトでpryを使う

Railsでpryを使う場合はpry-railsgemをオススメします。以前の記事 ( RailsでTwitterクローンを作る(3) -- 投稿とユーザを紐付けする ) で作成したRailsアプリをサンプルに解説します。Gemfileにgem 'pry-rails'を追加し、bundle installを実行しましょう。

さて、最初にpryの実行には大きく分けて2つの方法があると述べました。以下はその2つ目「2. コード中にブレークポイントを設定する」の実例です。

調査したい箇所にbinding.pryと追記し、その箇所が実行されるようアプリを操作します。例としてapp/controllers/posts_controller.rbのindexメソッドに追記しましょう。

bi

binding.pryの箇所で止まった様子

Railsアプリの実行がbinding.pryの箇所で止まり、ログを吐き出していたコンソールはpry REPLモードに切り替わります。

lsすると大量のメソッド・変数が出て来てRailsの複雑さの一端が垣間見えます。

このように、アプリケーションを任意の場所で停止することができると試行錯誤が容易になり、プロトタイプ実装をするときやバグの原因調査時に重宝します。

以上でpryの紹介は終わりです。pryはさらに自分でコマンドを定義したりその場でコードを編集したりと柔軟な使い方ができるツールなので、基本的な使い方に慣れたら調べてみると楽しめると思います。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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