『初めてのRuby』 - 経験者がRubyの特徴を簡潔に知る
- 1章 ようこそ、Rubyのある生活へ
- 2章 配列とハッシュ
- 3章 数値
- 4章 文字列
- 5章 入出力
- 6章 変数と式
- 7章 メソッド
- 8章 オブジェクトとクラス
- 9章 本書を越えて
Rubyの特徴や処理系の仕組みについて概説するところから始まり、あとは目次を見るとわかるように、Rubyのコアとなる文法の解説が続きます。全体を通しても200ページ程度とコンパクトにまとまっており、Rubyの文法をさっとひとめぐりするのに適した本です。
コンパクトの代償としていくぶん簡素さの目立つ文章となっているので好みは分かれるかもしれません。
使い方としてはたとえば、RailsからRubyに入ってなんとなく書けるようになった人が改めてRubyという言語を学ぶときなどに良いのではないかと思います。
『プログラミング言語Ruby』 - Matz氏による "教科書" ポジションの一冊
- 1章 イントロダクション
- 2章 Rubyプログラムの構造と実行
- 3章 データ型とオブジェクト
- 4章 式と演算子
- 5章 文と制御構造
- 6章 メソッド、proc、lambda、クロージャ
- 7章 クラスとモジュール
- 8章 リフレクションとメタプログラミング
- 9章 Rubyプラットフォーム
- 10章 Ruby環境
著者はRubyの作者まつもとゆきひろ氏(Matz)です。全体的に「教科書」的な記述で、さすが言語作者というべきかブレのない安定感のある仕上がりになっています。
最後のページでは中級・実践寄りの書籍2冊『パーフェクトRuby』と『メタプログラミングRuby』を紹介します。