Ruby/Rubyの基礎知識

Rubyのインストール(rbenvを使った方法)(3ページ目)

rbenvを使ってRuby2.0.0をインストールします。また、rbenvでバージョンを切り替えて複数バージョンを使い分ける方法も紹介します。

橋本 拓也

執筆者:橋本 拓也

Rubyガイド

rbenvによる利用バージョンの切り替え

さて、ここまででバージョンを指定してRubyをインストールする方法がわかりました。

rbenvを使うと、Rubyの複数バージョンを簡単に使い分けることができます。例えば仕事は安定版、プライベート開発は最新版のRubyを利用するなどという使い方も可能です。

現在インストール済のRubyバージョン一覧を見るにはrbenv versionsを使います。前ページで設定した.ruby-versionファイルが存在しない時は以下のようになります。

ruby-buildを使ってインストールしたバージョンではなく、システムのRubyが使われていることがわかります。

.ruby-versionというファイルに目的のバージョンを書くことで使うRubyのバージョンを切り替えます。この時、rbenvは「.ruby-versionファイルを探してカレントディレクトリから上に辿って行き、最初に見つかったバージョンを使う」という挙動をします。

例えば次のようなフォルダ構成になっている場合、

projectAでは2.1.0、projectXではsystemのRuby、projectC直下には.ruby-versionが存在しないため、上に辿って初めて見つかる2.0.0-p353が使われることになります。これにより、簡単にプロジェクトごとに別のRubyバージョンを使用することができます。

またRBENV_VERSIONという環境変数を設定すれば、.ruby-versionファイルよりも優先されます。

今回の記事は以上です。

Rubyコミュニティは執拗なまでにツールに拘り、不便なところはどんどん新しい解決策が登場してくる文化があるので、ここに書かれた内容もすぐ古くなるかもしれません。その場合は、追加記事の形でフォローしたいと思います。

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