水戸武士の風格漂う素剛優雅な外観の建物
「日本三名園」の一つに数えられる偕楽園の敷地内に、水戸藩第9代藩主の徳川斉昭が休憩所として建築した建物が好文亭です。二層三階の好文亭とその北側に建つ奥御殿を総称して好文亭と呼ばれています。好文亭の名前は、「文を好めば則ち梅開き、学を廃すれば則ち梅開かず」という晋の武帝の故事に由来すると伝わります。梅の異名の中には「好文木」という表現があり、この「好文木」から命名されました。
徳川斉昭は自分一人が楽しむためではなく、民とともに楽しむ場所として、好文亭を作りました。創建当初の建物は、昭和20年の水戸空襲の際に焼失してしまいましたが、戦後の昭和30年から3年の歳月をかけて復元されました。
素剛優雅な外観には、水戸武士の風格が漂います。部屋と部屋を分ける襖絵には、江戸時代の美術的表現が鏤められています。建物の中を歩いていると日本の歴史や文化を肌で感じることができますが、 好文亭3階の楽寿楼からは千波湖や田鶴鳴梅林の眺望が広がり、四季折々の景観を楽しむことができます。
■好文亭
住所:茨城県水戸市常磐町1-3-3
電話番号:029-221-6570
料金:大人 190円、小・中学生 100円
営業時間:2/20~9/30 9:00~17:00、10/1~2/19 9:00~16:30
定休日:年末年始
アクセス:www.kairakuen.u-888.com/park/kairakuen_map.htm
HP:www.kairakuen.u-888.com/kobuntei/
※データは記事公開時点のものです。