シンプルな美しさが特徴の韓国の陶器
白磁、青磁といった美術工芸からコチュジャンやキムチを保存する甕などの一般的な陶器まで、韓国ではさまざまな陶器に出会えます。ソウルには韓国各地の窯元からの多くの作品が集まります。ソウルから車で1時間ほどの利川(イチョン)には大規模な窯元があることからも、普段使いであっても韓国の陶器に対する思いやその品質は極めて高いです。
デパートや店先で陶器を見つけたら是非とも時間をかけて見てみたいものです。有名作家の作品から無名のものまで取り揃えてあるので、趣味が偏らず、きっとお気に入りのひとつが見つかるはずです。
手に取ったひとつが今は無名作家の作品であっても、数年のちには話題の作家となるなんてことも。今ではすっかり有名で日本人のファンも多くいる陶芸家、朴英淑(パク・ヨンスク)さんの白磁は、数年前まで韓国国内でも知る人は少なかったといいます。そのシンプルなデザインに惹かれて気軽に一式まとめ買いできた頃もありました。しかし今となっては高価で手も出ません。
韓国で陶器を買うのは、フランスで無名の絵描きから絵を買い付けるのと同じ楽しみがあります。絵と違うのは、一生自分の手元に置いておけるという気安さと、求めやすいという気楽さです。
写真は街で見つけた無名作家のコーヒーカップです。2セットで15000ウォン。
■韓国陶磁財団
URL:http://www.kocef.org/jap/01_info/02.asp
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