北国の芸術『津軽刺し子着物』が世界初公開

入った途端「わぁ!」という声が上がる津軽刺し子着物の展示室。“見せ方”も斬新です

入った途端「わぁ!」という声が上がる津軽刺し子着物の展示室。“見せ方”も斬新です

アミューズ ミュージアムには2階と3階2フロアに4つの展示室が。2009年11月の開館から2010年2月28日まではオープニング企画展として、『布を愛した人たちのものがたり展』が開催されます。この企画展では、民俗学者であり、著述家の田中忠三郎さんが40年以上にわたり収集してきた、3万点もの衣服や民具のうち、国指定重要有形民俗文化財に指定されている『津軽刺し子着物』などを公開。これは世界初公開展示だそうです。

天井からスタイリッシュにつり下げられ、展示されている津軽刺し子着物は、気が遠くなるような細かい作業の上に完成したことがよくわかる、まさに芸術品。藍色と白のコントラストは今見ても新鮮で、なんともおしゃれな着物です。雪国・青森では綿花の栽培ができないため、昔の人は麻で布を織り、わずかに手に入った木綿糸を、大切に麻布に綴ったそう。まさに「もったいない」スピリットが凝縮された着物、それが津軽刺し子着物といえるでしょう。企画展では順次約100点の津軽刺し子着物が展示されます。

田中忠三郎さんのコレクションは、寺山修司や黒澤明などがその美しさを絶賛し、作品制作のために借用したという芸術的価値の高いものばかり。アミューズ ミュージアムではその中から、黒澤明作品の『夢』で使われた衣装や古民具なども常設展示されます。