北国の芸術『津軽刺し子着物』が世界初公開
入った途端「わぁ!」という声が上がる津軽刺し子着物の展示室。“見せ方”も斬新です
天井からスタイリッシュにつり下げられ、展示されている津軽刺し子着物は、気が遠くなるような細かい作業の上に完成したことがよくわかる、まさに芸術品。藍色と白のコントラストは今見ても新鮮で、なんともおしゃれな着物です。雪国・青森では綿花の栽培ができないため、昔の人は麻で布を織り、わずかに手に入った木綿糸を、大切に麻布に綴ったそう。まさに「もったいない」スピリットが凝縮された着物、それが津軽刺し子着物といえるでしょう。企画展では順次約100点の津軽刺し子着物が展示されます。
田中忠三郎さんのコレクションは、寺山修司や黒澤明などがその美しさを絶賛し、作品制作のために借用したという芸術的価値の高いものばかり。アミューズ ミュージアムではその中から、黒澤明作品の『夢』で使われた衣装や古民具なども常設展示されます。