日本代表・Jリーグ/サッカー日本代表 最新コラム

12月16日(木) 日本代表vs.ドイツ代表 0-3 日本、(4ページ目)

今年最後の代表戦は2006年のワールドカップ開催国ドイツ。DF陣に故障者が続出したとはいえ、0-3の完敗。2005年のアジア最終予選に向けて不安が残る試合となった。

執筆者:小野寺 俊明

稲本潤一選手

「コンディションは問題なかった。途中で交代したけど問題なくやれた。これからイングランドに戻るが、練習でアピールしていくしかない。チームの状態もよくないし、自分にとってはチャンスなので、いつ呼ばれるか分からない。アピールしておきたい。ドイツは中盤のプレスがすごく速かった。ロングボールで攻め込まれる場面が多くて、うまく対応できなかった。バラックが裏のスペースに入ってくるので、カバーしようという話をしたけど…。ドイツのように中盤がガッシリしているチームだとサイドチェンジを増やしていかないといけない。コンディションは自分としてはよかったけど、ゲームカンがね。半年は思ったより長かった。100%じゃない中、やれたのが収穫だ」

高原直泰選手

「前半は相手のプレッシャーを受けて、なかなか自分たちのサッカーができなかった。中盤からボールも出せず、まずいサッカーをしてしまった。0-3という結果だが、プレッシャーの中で確実にボールコントロールしてパスをつなぐことが大事だった。失点の場面にしても、相手はミスを逃さない。そこが差だった。やりづらさとかはなかったけど、自分自身、もっと積極的にプレーしたかった。個人としてもチームとしてもサッカーが積極的だったかなという気がする。今日はもっとドイツに対して自分たちのサッカーをしかけないといけなかった。最終予選に向けては、こんなゲームをしていてもしょうがないから、気持ちを切り替えて来年にのぞみたい」

遠藤保仁選手

「ドイツはそこまで速くプレスも速くなかったし、余裕でボールを持てた場面もあった。監督から前目にプレーしろといわれたんだけど、センタリングでミスをしてしまった。それでも前に飛び出すことはできた。久しぶりに強い相手とやって気持ちよかった。ドイツはミスを逃さない。僕らはミスを少なくしてより効果的なカウンターを仕掛けていくことが改めて大事だと思った。もう少しキープしながらサイドを上がったりするオプションも重要。前半はカウンター気味でそういうサイドを使った形があった。時間をかけずに攻めることが効果的だと思う。

やっぱりドイツはボールキープもできるし、中盤のエリアでつねにシンプルに組み立ててきた。バラックのドリブル、動き出しの速さもさすがだった。彼らはボールを取られない。今までのドイツとは違ったかな。あとフィジカルコンタクトの差も感じた。最終予選に向けては、アジアの相手は引いてくる対戦が多いけど、とにかくミスを少なくすることが大事。日本はボール回しをしながら攻めるチーム。ダイレクトとか2タッチでボール回しをして攻撃したい」

玉田圭司選手

「ボールを触る機会があまりなかったかな。もっと勝負をしたかったけど。相手の形にはまったかなという気がする。左サイドに流れた時はイナを狙って折り返したけど、うまくいかなかった。自分の形になれば、スピードは通用したと思う。アジアの相手とは全然レベルが違ったけど、まあよかったと思う」

藤田俊哉選手

「ワールドカップに出て、その後どうするかという問題が出た。課題はまだまだ沢山ある。シンガポール戦の時はすごく気分的に行かなきゃいけない気持ちが強すぎた。どこかにヘンな空気があった。そういう時は少し余裕を持ったサッカーを出せるようにしないと。それが成熟したチームだと思う。来年に向けては、どんな試合でも数少ないチャンスはある。それを確実に決めていくことが、勝ち点につながる。勝ち点を取らないと何も先に進まない」

小笠原満男選手

「相手がデカかったんで、ボールをなかなか出せなかった。見えないところから足が出たりしたから。でも日本には日本のよさがあるし、ボールを出せればいいけど。今日は相手が前に出ている分、スペースがあった。だからもう少しチャンスにつなげられればよかった。加地やアレを結構使えていた時間帯はあった。サイドを使いながら中盤でボールを回せれば、攻撃に厚みも出てくる。

ドイツは後半になって中を固めてきた。高さがあってはね返されるから、2つ目のボールを狙っていたけど、クロスの質とかに問題があったかも。ドイツの2点目、3点目はカウンターが鋭かったね。横パスを失ってやられたのも悪かった。だけどサッカーの試合ではミスを起こりえること。それを減らす努力が必要。相手の攻めを遅らせたりとかね。そういう動きがドイツは」うまかった。1対1も強かった。日本ではイエローが出たりするプレーでも向こうは体を張ってスライディングとかしてきた。そのあたりの国際基準の違いを感じた」

大久保嘉人選手

「ボールがこなかった。それまでもほとんど支配されていたから、自分が入ってからもそう状況は変わらなかった。でもドイツの裏は空いていたし、DFの足も遅いから。どんどん裏を突いていきたかった。1対1は確かに強かったけど、そこまでやられたという印象はない。3点目の失点の場面は、中にアツさんが見えたので、そこを使いたかったけど、見ている間に取られて持ち込まれた。もっとみんなの連携がよければ早く展開できたのに。持ったら動くというコンビが足りない。今日は何も学ぶべきことがなかった」

●加地、茶野、楢崎選手のコメントへ続く…
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