親との同居は予測不可能だが…
間数(まかず)に関しては、もうひとつ視野に入れたいことがある。他でもない、親との同居である。まだ60代と30代の親子では関心も薄く、お互いが現実のこととして認識しづらい。が、10年後20年後となるとそうもいかなくなる。35年でローンを組んでいれば、ちょうど折り返しに入ったあたりで、そんな話題が上がるようになるかもしれない。そもそもマンションはお年寄りとの相性が良い。セキュリティが楽で、断熱性に優れているからだ。戸建てよりも手間がかからず住みやすい。
郊外に多い4LDK
子ども二人の成長、ゼロでは無い親との同居の可能性。どちらの条件も当てはまるなら、間取りはやはり4LDKが理想的だろう。探すとなれば、やはり郊外立地がおすすめとなる。23区では4LDKの供給シェアが全体戸数の5%にも満たないのに対し、郊外ではその3倍近い*。「20戸に1戸」と「6戸に1戸」の違いがあるのだ。(*不動産経済研究所2010年12月実績より)
下の画像は、先日見学した「たまプラーザ」の4LDKのマンションの間取りである。メゾネットプランだが、よくある地下階ではなく、3階-4階。したがって家全体の明るさは戸建てに引けを取らない。上階8.8畳の部屋は、とくに天井と窓が高く、居室でもリビングとしても使える空間だ。帰宅時間が遅い人は玄関近くの部屋が好都合だろう。親と住むなら、上階の南向きが喜ばれる。全体の収納量も豊富だ。世帯のどんな変化にも対応できそうな、じつに汎用性のある間取りである。
近ごろは空間を大きく使う流れにあるが、実際の生活を考えると間数の多い住宅が適した期間は短くない。選択肢が豊富だからといって、安易に「3LDKでも十分暮らせる」と流されないようにしたいものである。
【掲載物件】
「たまプラーザレジデンス」詳細情報
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