日本画/日本画関連情報

素描屋/安田薫展

3月8日~11日の会期中、ギャラリーに来た人を描いて貼っていくパフォーマンス&インスタレーションを開催。(作品は“日本絵画としての線”を意識!)

執筆者:松原 洋一

YASUDA KAORU

安田薫
1971年 石川県金沢市生まれ
1994年 金沢美術工芸大学日本画専攻卒
最新情報

展覧会名:安田薫展『素描屋』
会期:2008年3月8日(土)~3月11日(火)
会場:小野画廊
住所:中央区銀座1-9-8奥野ビル1F
電話:03-3535-1187

※展覧会の会期中、ギャラリーに来た人を描いて貼っていくパフォーマ ンス&インスタレーションを開催します。(作品は“日本絵画としての線”を意識)。

開催時間:
3/08(土):17:30~21:00
3/09(日):11:30~21:00
3/10(月):11:30~19:00
3/11(火):11:30~19:00

※素描の受付は終了時間1時間前まで。3月9日は「39アートの日」参加、21時まで開催。

◇素描屋を始めるいきさつ

5年ほど前から絵画制作とは別に『素描屋』と題して活動をしています。もともとは、胡粉を練る気持ちの余裕すら失っていた時期に、「素描で発表してもいいんじゃない?」と言う人からの言葉と、「会期中に会場で描くのはどうだろうか…」と言う開き直りの発想から生まれました。

“初日に画廊に作品がない!”と言う、作家にとってまるで悪夢のような状況から、会期中に訪れる人の顔を描き、一枚ずつその方に貼っていってもらい、最終日には壁も賑い空間が完成する、というインスタレーションです。

ちょうど、続けてきた人物デッサン会もモデル代を払うのが厳しくなってきたところだったので、会場では来場者にモデルになって頂ける上に喜んでもらえて一石二鳥。「無料で描きます」と宣伝していますが、「モデル代無料で描かせてもらいます」と言った方がいいかもしれません。

そんなお気楽な反面、「人の顔を描く」という行為は俗っぽいと捉えられがちでもあり、また、「顔」に対して敬意を感じる故に、難しさもこの上なく…。

岩絵の具を使わない時期はそれなりに「日本絵画(写生)の基本に戻ることを」と、一時期の修行のつもりで始めたのですが、深みにはまってしまいました。

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