DoJaからStarへ!
NTT-docomoから、iアプリの新しい仕様「Star」が発表になりました。今まで「iアプリといえばDoJa」と説明してきましたが、これからはDoJaだけでなく「Star用iアプリ」というのも出てくることになるわけです。「Starでも、DoJaのiアプリは動くのか?」「せっかくDoJaを覚えたのに、また一から覚えなおしなのか……」と、期待と不安を感じている人も多いことと思います。
もちろん、既に膨大な数のDoJa対応端末が出ていますから、完全に切り替わるのはまだまだ先のことになります。また現時点では、Star搭載機種にはDoJaも搭載されていますから、当面はStarだけでなくDoJaも継続されると考えてよいでしょう。「今すぐ、ただちにStarに対応しないといけない!」ということはまったくありません。まずは、ご安心を。
とはいえ、既に新しい仕様が出ているのですから、iアプリ・プログラマとしては「Star向けiアプリ」はどうやって作るのか、早く知りたいところですね。では、DoJaとStarは、果たしてどこがどう違うのか、主な違いを整理してみましょう。
・ソースレベルの互換性がない!
これが、私たち「iアプリ・プログラマ」にとって一番の問題点でしょう。Starは、DoJaとはソースレベルでの互換性がないのです。DoJa用に書かれたプログラムは、すべてStar用に書き換えなければ動きません。
……と聞くと、「また全部やり直しか……」とがっくりしてしまうことでしょう。が、この「互換性がない」という表現、実はけっこう注意しないといけません。実際には、パッケージ名といくつかのメソッド名が違うだけで、他はほとんど同じなのです。ですから、「DoJaのソースコードをStar用に書き直す」といっても、作業時間は1分でおしまい、という感じで終わってしまいます。想像していたような心配はほとんどないのです。
・「iウィジェット」の導入
Starでは、通常のiアプリの他に、「iウィジェット」と呼ばれるミニアプリが作れるようになりました。これは「ウィジェットビュー」と呼ばれる環境で、小さなiアプリを複数動かせるようにしたもので、iアプリより更にシンプルにプログラムを作れます。これはなかなか便利そうですね。
・使用サイズの拡大
フルアプリ(従来通りのiアプリ)では、JARファイルとスクラッチパッド合計で2MBまで使えます。またミニアプリ(iウィジェット)ではJARファイル50KB、スクラッチパッド200KBまでが使用可能です。
・なくなった機能もある?
Starは、iアプリを更に拡張したものですが、反面、消えてしまった機能というのもあるので注意しなければいけません。その最大のものが「待受アプリ」です。Starでは、待受アプリはなくなってしまい、使えないのです。
Star用開発ツールを入手しよう
Starのiアプリ開発は、従来のiアプリ開発ツールでは行えません。docomoから専用の開発ツールがリリースされており、それをインストールして使う必要があります。
http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/content/iappli/tool/star/
Star向け開発ツールのダウンロードページ |
ここから、Star-1.0プロファイル向けiアプリ開発ツールのリンクをクリックしてページ移動し、開発ツールをダウンロードし、インストールを行いましょう。
実際に起動してみるとわかることですが、Star用開発ツールは、それまでのDoJa用開発ツールと外観や機能はまったく同じです。唯一違うのは、デフォルトで設定されている液晶画面サイズぐらいでしょう。ですから、それまでのDoJa用開発ツールが使えれば、このStar用開発ツールでも使い方に迷うことはまずありません。