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ドレスコード(3ページ目)

公の場にルーズな格好で現れることを忌み嫌うのは、古今東西、変わりありません。服装で人となりを判断するケースは多く、TPOにあった旅支度をしたいものです。ドレスコードのイロハをまとめました。

千葉 千枝子

執筆者:千葉 千枝子

旅行ガイド

民族衣装はその国の第一礼装になる

民族衣装
現地オーダーも妙案の民族衣装
日本では、民族衣装の着物が礼装であり盛装です。例えば、ハワイにおけるアロハシャツや、インドネシアのバティック、ベトナムのアオザイなど、民族衣装はその国の第一礼装です。ドレスコードに迷ったら、民族衣装を現地で調達するのも一案です。

とりわけ香港や台湾、タイ、ベトナムなどには、街中に、テーラーと呼ばれるオーダー服の専門店が数多くあります。採寸から2日間程度で仕上げる店も少なくなく、ホテル・デリバリーや海外発送も受け付けるのが一般的ですから、自分の身体にフィットした民族衣装をお土産がわりにオーダーするのも一興でしょう。

 

船旅のドレスコードも楽しみのひとつ

ハワイクルーズ
アロハシャツはハワイの第一礼装
豪華クルーズ客船の旅―――。憧れはするものの、「ドレスコードが少し心配」と感じてはいませんか。日本船籍の客船クルーズ会社の場合、参加者にドレスコードについてまとめた配布物を用意しています。利用する施設や船内イベントに応じて、ドレスコードの規定がありますが、乗船前に知らされるので、準備に困ることはありません。また乗船後は、毎日発行される船内新聞や掲示板にドレスコードが記されます。船内には美容室もあるので、着付けや髪のセットなど(有料)を心配することもないのです。

海外のクルーズ客船にも、利用する施設ごとにドレスコードを設けているケースが一般的です。船旅は、鉄道や航空機利用の旅に比べ、荷物を大量に持ち込んでも問題がありません。TPOにあわせ、昼間はクルーズラインの服装にデッキシューズでカジュアルにきめる、夜はドレスアップしてカジノやダンスに興じる、といったお洒落が楽しめるのも魅力です。船旅のドレスコードも楽しみの一つと考え、船上滞在を思う存分、楽しむことをおすすめします。

旅を何倍にも愉しむのためのドレスコード

ドレスコードは服装の「規定」と訳していますが、旅のうえでは、非日常を愉しむための自発的な演出の一つです。シティとリゾート、いずれの滞在においても、ローカルレストランではカジュアルに、星がついた高級レストランではドレスアップをして、日常とは違う自分を演出できるのが旅の大きな魅力です。

clubmed
洒落ゴコロを愉しむのも非日常的な旅だからこそ
有名レストランで食事をしたり、音楽鑑賞を楽しむときに、お洒落をして出かけるのは心も華やぎます。また、オールインクルーシブ制(滞在中の宿泊費や食事代、エンタメなどのイベント費用がすべて料金に含まれる)のホテルでは、ゆるやかなドレスコードを定めているところもあり、イベント性を惹きだします。

例えば、フランスに本拠を置くクラブメッドでは、毎食、ドレスコードを発表します。それも、「インディアン」であったり、「ピンク」であったりと、洒落心を感じさせるものばかり。コードに添わなかったからといってペナルティなどありません。より愉しんでもらおうとする、もてなす側のサービスです。旅の愉しみのためのドレスコードには、真の洒落ゴコロが宿っています。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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