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天然ふぐ水揚げ漁港の宿で至福を味わう! 伊勢志摩「安乗」天然ふぐの宿

下関に出荷する天然ふぐの水揚げ漁港「あのり」。秋冬の極上グルメを漁港の宿まで食べに行く!

井門 隆夫

執筆者:井門 隆夫

旅館ガイド

さて、今年も「天然とらふぐ」の季節がやってきました。
東日本の皆様には案外馴染みが薄い「ふぐ」ですが、西日本の多くの方にとっては冬の定番!
花が開いたような薄造り(てっさ)から始まり、まるでチキンのような唐揚げ、ぽかぽか温まるふぐしゃぶ(てっちり)、そして仕上げは出汁のきいた雑炊!
一匹の魚でこれだけのコースができるのも「ふぐ」ならでは、ですね。
その水揚げされたばかりのぴちぴちの天然ふぐをコースで味わえる穴場があるというので、 All About Japan国内ホテルガイドの渡辺さんといそいそと出かけて参りました。
それは、知る人ぞ知る「天然とらふぐ」漁獲高を誇る三重県の漁港町「安乗(あのり)」
熊野灘や遠州灘、そして伊勢湾で獲れた「あのりふぐ」には、安乗産天然ふぐのブランドマークが貼られ、その多くは下関に出荷されていきます。下関でも天然ふぐは全体の一割しかないとのことですが、そのうち多くはこの安乗から運ばれているのです。
その、下関に出荷される前の“浜値”の天然ふぐを良心的価格で食べさせてくれるのが、安乗の宿。宿主の皆さんは全員フグ調理師免許を持つ腕前。そして、10月から3月のシーズン中には実に1万人以上の常連さんが押し寄せるそうです。皆さん、美味いものを本場で、それもお値打ちで食べる術を知っていますね~。
近鉄鵜方駅からバスで20分。
終着の安乗漁港に夕方到着すると、ラッキーにもちょうど近海から漁船が戻ってきたところ。お願いして、見学させてもらうと、おお!ぴちぴちふぐの山盛り!
こうして、食べる前に漁港を見学すると、食欲が一層わいてきます。
そして、お目当てのお宿へ。
「岬の先端の宿」、「市場仲買人の宿」、「一日限定5組の宿」。
どこも素朴な旅館なれど、それぞれ特徴があって期待が膨らみます。(右写真は磯崎さんのお部屋からの眺め)
今日の私たちの投宿先は、絶景!安乗岬の付け根にある小山荘さん。海を渡る風がぴゅーぴゅー泣いているのが、また雰囲気満点です。
そして、お待ちかねのふぐコース!!!
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